SF伝道者の四方山話 No.20 青木安輝

準備中の「アプリシエート」プログラムのこと

ご存じの方は「青木さん、一体これいつから始めるの?」と思ってらっしゃるでしょうし、初めてこのプログラム名を見る方は、「これ何?」と思われたことと思います。お待たせして本当に申し訳なかったですが、年内にまずは一回やってみようというところまで来ています。

今日はその内容の一部と、準備を進める中で思ったこと等を少しばかりシェアさせてもらいますね。

自分自身が人生半ば(時間的にはおそらく3分の2くらい過ぎてしまってるけど・笑)に差し掛かり、これまでの半生を振り返り、さらにこれから先の未来について気持ちよく想像してみたいと思いました。そこで、同じようなことを思っている皆さんに「自分語りを聴き合う場」を提供したいと構想したコミュニケーション・プログラムが「アプリシエート(Appreciate)」です。

基本的に「語り」を通じて「自分のことを自分で振り返る」「その結果思ったことをシェアし合う」ことが中心のプログラムになります。しかし、いきなりその場で「あなたの人生について話してください」と言われてしまうと慌ててしまうと思うので、参加するための準備をしていただく期間を十分に取ります。その期間中に以下にリストアップした準備ワークの内、自分に合っていそうなものを複数選んで実行していただき、それらを通じての気づきや感想を送っていただくことで参加手続きが完了するような形を取りたいと考えています。

なので、この「アプリシエート参加事前準備ワークリスト」は公開されることになります。また、これは僕の感性だけで構成したものなので、これから参加してくださる皆さんと交流した結果、どんどん変わっていく可能性があります。さて、一足先にこのブログで公開して皆さんからどんな反響があるか楽しみにしたいと思います!何か思ったことがあったら、コメント欄にぜひお願いしますね~ m(_ _)m

■「アプリシエート」参加事前準備ワークリスト:

1.これまでの「半生年表」を書いてみる

2.「本当にお気に入りのモノ(その写真)だけ」を目の前に並べてみる

3.「スパークリングモーメント(自分が輝いた記憶)」リストをつくる

4.「昔の日記(やその他自分が書いた文章)」を読む

5.自分だけの「個人的聖地巡礼」をしてみる

6.「あの人にまた会ってみたい」と思う人に連絡を取る

7.「等身大の自分てどんな自分?」と自問する

8.「ファクトチェック」

9.「若い頃の夢」を思い返してみる

10.「バケットリスト」を書く

11.「自分の訃報記事」を書いてみる

12.「会ったことないけど会ってみたい人」に思い切って連絡を取る

13.「気になっているワード」を検索してみる

14.「ChatGPTと『自分について』の対話」をしてみる

15.「私小説」を書いてみる

16.「自分史」を書き始めてみる

17.「断捨離」をする

18.電話帳、SNSの友達、その他の「つながりリストから使ってないものを捨てる」

19.「このプログラムに参加したいと思っている」と誰かに話す

20.「やったことないこと」に挑戦する

21.「新しいコミュニティー(集まり)」に参加する

僕自身はこれらの21個のうち、かなり丁寧にやってみたこともあれば、ちょこっとしか実行していないこともありますが、少しやり始めてみるだけでも、いろいろと想うところ、感じるところがあります。どれも正解が用意されているような課題ではないので、結局自分と向き合うことになるのが面白いところです。メディアを通じて得る情報ではなく、自分と“対面”した結果得られる自分に関する情報というのは、大変貴重であるにも拘わらず、それを手に入れようとする行為は、意外と普段は後回しにされています。

コロナ禍の中で、ずっとこの「アプリシエート」のことを考え続けてきて思うのは、日常ってのは、ほとんどの時間を「用事を済ませる」ことに取られていることが多いなってことです。それはそれなりにしっかりやれば充実感もあるのですが、納得感がついてきているかは別問題です。どんな生き方でも、それを自分で選んでいるという実感がある度合いに応じて納得感や満足感があると思うのですが、そのためには時々自分の日常から少し距離を取って、自分をいつもと違う情報空間に導き、時計時間を忘れて、自分のルーチンになっている思考や感情の出どころが目撃できるような場が必要なんじゃないでしょうか?

休日やバケーションがそういう場になっている人もいるでしょうけど、僕はリゾートなんかに行くと、ゆったりするよりも、こんな素敵な(贅沢な)ところに来たんだから、ここを「満喫しなくちゃ!」と焦る気持ちになったりすることが多いです(貧乏性?)。逆に家に居たとしても、用事は脇に置いて、ただ自分と一緒にいる時間が持てていると、気持ちよく充実した感覚になります。(そのためにどうしているかはまた別の機会に・・・)

自分が参加者としてアプリシエートに出たら、どんなことを語るんだろう・・・。こんなことを何回も空想してきました。そして、いろいろなことを考えるうちに、自分が結構無理して色々なことを「ちゃんとやっている」形をつくりたがっているなぁとか、楽をしていてはいけないと考えているために不自由さや居心地の悪さを変えようとせずに、むしろ我慢したまま何とかしているのが偉い・・・と内心思ってきた節もあるなぁと気づきました。

そして、最近こういう自問をしてみました。「もし神様が『すべてを自分が一番居心地の良いようにしてよいのですよ』とお許しをくれたら、何をどう変えるだろうか?」

笑い話じゃないですけど、そう自問した瞬間に自分が椅子に深く腰掛けずに中途半端で座り心地が悪いままパソコンに向かっていることに気づきました。で、深く座り直したら、なんと呼吸が深く気持ちよく変わったことか。思わず独りでニッコリしてしまいました。なんだかこんなことって色々ありそうだなあと予感した一瞬。

いろいろと振り返ってみると、面白いことに、居心地が悪いままにしていることでも、大半はそれが他のやり方にするよりも一番“居心地が悪くない”からそうしてるんだなと思えて、居心地の悪さが軽減ないしは解消したことがいくつも出てきました。また、「贅沢をしてはいけない」というどこかで刷り込まれた「正しさ」が自分の意識の中で影響力の強い位置を占めていることに気づいたので、それを無条件で全肯定するのではなく、「時には思い切り贅沢をしても良い」と但し書きをつけ加えてみたら、プチ贅沢(料理屋で一番高いものを注文するみたいなこと)がとても楽しくなりました。

アプリシエートの準備をしているだけで、既にその目的である「自分のことを面白がる。そして自分の人生を深く味わう」というのが、少しづつ実現しているような気がします。

もう少し先になりますが、年内には第1回を実施したいと思っていますので、募集が始まったら、興味ある方はぜひ申し込んでみてください。先行予約やご要望もいつでも承りますよ~。よかったらコメント欄に色々書いてみてください。よろしくお願いいたします。

*アプリシエートの予告ページ
*アプリシエートのプロトタイプ「ミドルエージャーの100年人生俯瞰」WSレポート

SF伝道者の四方山話 No.20 青木安輝” に対して9件のコメントがあります。

  1. おっくん より:

    青木さんへ

     SF同窓会、久しぶりに故郷に帰ったように皆さんにとってあったかい居場所だったんでしょうね!

     ブログを拝読して数日の間、頭の中を遠い思い出がぐるぐるしています。ただ目の前のことに一生懸命だった子供時代の気持ちが、やり残した穴を埋めようとしているかのような現在の自分に重なっているようにも思えてきます。
     これからも残りの人生に訪れるであろう大小、可能不可能、偶然必然な形で心に湧き出る様々な目標を楽しんでみたいと思いました。

     ”SFとの出会いによって日々の出来事を楽しめる”ようになったのは皆さんと同じです。ありがとうございます。     おっくん

    1. 青木安輝 より:

      おっくん、コメントありがとうございます。

      「ただ目の前のことに一生懸命だった子供時代の気持ちが、やり残した穴を埋めようとしているかのような現在の自分に重なっているようにも思えてきます。」って、なんだか心がググッと反応しましたよ!

      「SFとの出会いによって・・・」の後に続くお話しは、パーティーの時は人それぞれの内容で、人間て本当に面白いなあと思いました。

  2. かよちゃん より:

    青木さん

    ごぶさたしています!
    先ほど、「この人にはぜひSFの考え方を紹介したい!」と思ってセッションの中でご紹介しました。その流れで最新のブログリンクもお知らせしようと、久しぶりにメルマガを読ませていただき、このアプリシエートの記事に出会いました。
    とっても魅力的なプログラムですね~。
    リストを拝見すると、どれも気になるけれど手が付けられていないものばかりです。これまで何だかんだあったけれど、総じて楽しくずっと走り続けてきたと感じているのですけれど、漫然とこのまま続けるのではなく、立ち止まって選び直して、より自分の人生をご機嫌なものにしていきたいなぁ!という気持ちが高まり、なんだかワクワクしてきました。

    アプリシエートにぜひ参加したいです!
    (さっそく19番をご本人に向けてやれちゃった^^)

    1. 青木安輝 より:

      かよちゃん、コメントありがとうございます。

      そしてアプリシエートへの参加意思表明とても嬉しいです!!

      19番は「このプログラムに参加したいと思っていることを誰かに話す」ですね。「書く」では直接反応が得られませんけど、「話す」を実際にやると「それって何?」から始まって、それに対する返答の内容によっては、面白い会話ができるのではないかと思います。ぜひどなたかに「話し」てみてください。

      さあ、ちゃんと準備進めなくちゃ(汗&笑顔)

      1. かよちゃん より:

        青木さん

        ご返信ありがとうございます(にこにこ笑顔)
        そうですね!話してみます♪

        これまでにSFのプログラムを受けたことのない方でも
        SFが何かって、わたし聴くまで全然知らなかった~!という方でも
        参加OKなのですよね?

        1. 青木安輝 より:

          SFを知らなくても参加はできますが、知っていればベターですね。それから、事前課題みたいなものを設ける予定なので、それに取り組む過程でかなり自分と向き合うことになると思います。”様子見”意識で参加されるのは避けたいので、それをクリアしてくださる人には、ぜひ来ていただきたいと思っています。詳細が決まったらまたお知らせしますので、よろしくお願いいたします。

          1. かよちゃん より:

            お返事ありがとうございます。
            わかりました。
            詳細のお知らせを楽しみにしています!

            暑い日が続いていますので、どうぞご自愛ください。

  3. かや より:

    青木さん 「ソリューションフォーカスNEWS」読みましいた
    第1回「Appreciate(人生を深く味わう)」興味深いですね
    まずは日程は抑えました。
    以前お話ししていた「人生100年???」(ごめんなさい記憶が曖昧です)が
    昇華した感じですかね
    「アプリシエート」参加事前準備ワークリストの21個は
    どれも面白いですね。早速いくつかやってみました。
    9月初旬の詳細発表 心待ちにしています

    1. yasuteru より:

      かやさん、アプリシエートの日程おさえてくれてありがとうございます。早速21のリストのいくつかをやってみてくれたってのもすごく嬉しいです!さて、第1回はどんなメンバーになるのかなあとめっちゃ楽しみになってきましたv(^^)

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