「あるもの」をつなぐ No.20 小林シンイチロウ
あなたがやってきたことは、こんなに素晴らしい意味がある!
今回は1月~6月上期の評価面談について書きます。この面談の準備が大変なんですけど、とてもやり甲斐のある仕事の1つです。
評価面談は幸せな時間
どんなところにぼくがやり甲斐を感じるか。それはメンバーに対して、
「あなたは、この半期、こんなすごいことやってきたよ。それって会社、組織、同僚メンバー、上司のぼくにとってこんなに素晴らしい意味があるよ。そんなすごいことが出来たのは、あなたのこんな考え方や行動があったからだよ。次の期も期待してるよ!」
と、思いっきり伝えられる時間だからです。伝えることを考えるのも大変ですよ。大変ですけど、それ以上にぼくとメンバーにとって幸せな時間になるんです。
仕事から得られた意味(価値)を伝える
ぼくは、たとえ目標に達していなくても、やってきたことがメンバーにとってどんな意味があるか、周囲にとってどんな意味があるのか、やってきたことの意味、言い換えれば価値を伝えます。
目標を達成できたか否かは、様々な要因があるため、出来た・出来ないにフォーカスしません。だから問題について話しません。だって問題については日々業務の中でさんざん討議してきてますから。わざわざ評価面談で出来てないところを持ち出すのは反則です 笑
やってきたことに目を向けて、そこから得られた意味(価値)やリソースをぼくとメンバーで確認していきます。
こうした評価面談を過去から繰り返しているため、メンバーは評価表に自分がやってきたことを「びっしり」記載します。期初に設定したテーマ以外のことも含めてめちゃくちゃたくさん書いてくる。
ぼくの方は、メンバーが記載してくれたことにOKメッセージを伝えます。さらに、メンバーが気づいていない、ぼくが観察して感じた彼らの貢献や成し遂げてくれたことの意味、そして能力をエピソードと一緒に伝えます。
チュウさんとの評価面談
チュウさんは今期、デジタルサービスの立ち上げに取り組んでくれました。ぼくらのグループが初めて取り組む分野ですし、当初はどうやって進めて良いか分からず嫌気がさした場面もありました。それでも出来たことに目を向けてスモールステップを重ねた結果、チュウさんはこのテーマに関心を高めていき、没入していきました。チュウさんにとって大切なテーマになっていきました。
こうして取り組んでくれたことに対して、評価面談で下記のように伝えました(対面)。
「チュウさんはデジタルサービスの立ち上げを今期手がけてくれました。情報システムについて門外漢だったと思うのですが、その中でも情報システムの人に何度も問い合わせをして、嫌な顔されてもしつこく情報をかき集め、最後には協力を引き出しながらなんとか立ち上げまで漕ぎ着けましたね。ホントに素晴らしい成果です!」
「デジタルサービス導入後のアンケートでは、使用者である営業さんから“資料作成の効率が上がりました!”とか“お客様からの問い合わせに即答できました。とても便利です!”と喜びの声ももらっています。ぼくもうれしかったです。」
「自分が分からないことでも、専門家に遠慮せずどんどん聞いて助けを求めていく姿勢は、今後デジタル分野の仕事を広げていきたいぼくらのグループにとって、メンバーみんなが見習うべき姿勢だと思います。さらにはDXを推進していく会社の戦略に大きく貢献しています。下期も一緒にデジタルサービスを進化させ、広げていきましょう。期待しています!」
こうして日々やってきたことが同僚メンバーのため、組織のため、会社のためになった。それはあなたが「持っているもの(能力)」を使って達成できたんだ、と繋がっていきます。
チュウさんからのコメント
ぼくから話した後、チュウさんからは、こんなコメントをもらいました。
「(しばらく黙っていました。ぼくの話を噛み締めていたように見えました)・・・・最初は大変でしたけど、コバヤシさんのアドバイスでここまでやることができました(手前ミソですみません)。キーマンはヒダさんだったと思います。ヒダさんを捕まえてワタシの知らない技術や知見を教えて頂いたことがとても良かったです。」
「あと、ワタシのことをよく観て頂いてとてもありがたいです。コバヤシさんのアドバイスは“ムチャ振り” “ワガママ”だと思うこともありましたが、高い成果につながったので、あれは必要だったと今は思います。」
そんなムチャ振りしたかな?と首を傾げるところもありましたが、ぼくなりに観て感じたことを受け止めてくれたようです。
評価面談は上司冥利につきる
こうしたフィードバックは、メンバーをよく観察できる上司のぼくにしか出来ないことだと思っています。まさに上司冥利につきるんじゃないでしょうか。
さあ、23年下期も始まっています。メンバーは今期もどんな驚きや感動をみせてくれるんだろうか。おもしろいテーマ設定もできてますし、ワクワクしています!
あなたがやってきたことは、こんなに素晴らしい意味がある!
小林さんへ
こんな素敵な面談があるんですね。メンバーは面談に挑む前からウキウキですよね。素晴らしい、最高です!残念ながら私の現役時代には経験無かったようです🥲
先日、放課後等デイサービスの職場で初の”OKメッセージ”を使った研修を行いました。皆さん、新鮮だったようで大変盛り上がりました。併せてパート社員から正社員への感謝のメッセージも書いて伝えました。小林さんとは逆パターンですが、メッセージを貼った台紙は大切にしてくれているようです。
ブログを読んで「もっと丁寧なメッセージを伝えれば良かったかなあ」とも思いましたが、それは社長にお任せすることにしましょうか😄
あとは小林さん自身が上司からOKメッセージをもらう番ですね。僕からもひと言、「貴方は最高の上司であり、これからも部下の成長を楽しんでくださいませ!」
おっくんへ
コメントありがとうございます。OKメッセージまで頂いて感謝です 嬉涙
職場で初の”OKメッセージ”研修をやったんですね!普段感謝だとか言い合う機会はなかなか無いと思うので、新鮮だし盛り上がるのも分かります。コメント読みながらとてもあったかい場になったんじゃないかと想像していました。素晴らしい取り組みですね!
おっくんのコメントに刺激を受け、感じたことを書かせていただきます。
組織のメンバーがOKメッセージをこまめに伝え合う習慣をもったら最強と思います。単にうれしいだけじゃなく、何をしたら(言ったら)仲間や組織の役にたつか分かります。これは「ソリューションフォーカス」の視点をつくってくれる。しつこいくらいに継続することがとっても大事と感じています。
最後に。部下を評価するって難しいです。ぼくは良き評価者である前に、良き理解者でありたいと思っています。メンバーのことを分かろうとすることが全てにおいて良い結果につながっていると感じています。これからもメンバーの良き理解者として努めます!
了解です。ありがとうございます♪
おっくん