「明日から使える SF仕事術」No.22 諏訪太郎

他社主催のマーケティングセミナーに登壇できた理由

先日、半年に及ぶA社との合同プロジェクトが終了しました。
お互い初めての試みということもあり、
大変なことも色々とありましたが、
終わってみると大成功でした。

どれだけ結果を出せたのかというと、
A社がHPに取り組み内容をアップしてくれて、
A社が出展したマーケティングセミナーで、
成功事例としてこの取り組みを紹介してくれたのでした。

確かにこの企画は、大成功でした。
しかし、A社は、ほとんどの方が知っている大企業。
成功事例は、それこそいくらでもあります。
そんな中で、なぜ、私たちの事例が取り上げられたのか。

そこには、企画の成功以外に、
ソリューショニストの皆さんが大切にしていることが、
大きく関係していたんだなと後で気が付きました。

A社との合同プロジェクトが終わった後、
A社の担当者である佐藤さんから連絡が来ました。
先日のプロジェクトがA社の社内で話題になり、
A社のHP上に成功事例として事例紹介を掲載したいとの話でした。

そして、私にインタビューを受けて欲しいとのことでした。
私は、すぐに上長に確認を取りました。
もちろん弊社としても、良いお話なので、
すぐに会社の了承を得ることが出来ました。

ただ、この時点で、私はこのインタビューを軽く考えていました。
インタビューは、佐藤さんとその上司、記事を作るライターの方との
話し合いかなと思っていたのです。

でも、実際にインタビューを受ける場に行ってみて驚きました。
なぜなら、A社からは12名の方が出席していたからです。
佐藤さんと上司はもちろん、広報、新規企画室など、
色々な課の人たちが参加していたのです。

それに対して、弊社は私1人の参加。
先方がこれだけこの事例に対して興味をもっていただいているのに、
弊社が無関心のように感じられ、恥ずかしくなりました。

でも、だからこそ、今日ここに来てくださった方が
来て良かったと思ってもらえるように一生懸命話そうと
心を新たにしました。

そんなことがあり、インタビューが始まりました。
私は、始まる前に決めたように、
A社の立場に立ち、
どのようなことを話したら喜んでもらえるかを考え、話していきました。

・この企画にはA社の持つ強みがこんなに活かせた

・この企画の発想は今までの弊社にはない斬新な発想だった

・佐藤さんの頑張りがなければ、ここまでのクオリティーで企画を作り上げることは出来なかった

このように、この企画が成功した要因として、
A社の力がどれだけ大きかったかを1時間使い話しました。
言ったことはすべて本当のことです。

ただ、私が意図したことは、
1つの事実に対して、
A社が良かった部分にスポットを当てて話したことでした。

インタビューが終わった後、
佐藤さんとその上司から
「こんなに弊社のことを良く言ってくれてありがとうございます」
とお礼の電話をもらいました。

特に佐藤さんは、インタビューの後、
会社から相当褒められたそうで嬉しそうに話してくれました。

その電話をもらった時に、
一緒に頑張った佐藤さんやインタビューを聞きに来てくれた人に、
少しは恩返しが出来たかなと嬉しくなりました。

しかし、この話は、ここで終わらなかったのです。
その後、1~2か月たってから、
再び佐藤さんから連絡がありました。

「今度、弊社が出るマーケティングセミナーに登壇してもらえませんか」
佐藤さんは、嬉しそうに話しだしました。

話を聞いていくと、
A社が大きなマーケティングセミナーに出ることになったこと。
そのマーケティングセミナーでの成功事例として、
先日の弊社との取り組みが選ばれたこと。

そして、私にもそのマーケティングセミナーに登壇して欲しいことを話してくれました。

登壇をお願いされたマーケティングセミナーの
昨年のページを見てみると、
名だたる大企業の方が成功事例を紹介する2日間のセミナーでした。

こんな場所に私が登壇しても大丈夫かと思ったものの、
せっかくいただいた機会ですので登壇させていただくようにしました。
ネット配信のセミナーであったことと、
生放送ではなく、事前に撮影し、映像を流すタイプのセミナーであったため、
失敗しても撮り直しができるので、少し気が楽でした。

しかし、本格的な撮影スタジオでの撮影は初めてで、
どこを向いて話していいかもわからず、
何とも滑稽な感じの仕上がりとなってしまいましたが、
自分としては、良い経験をさせていただいたなと思っております。

今回のことを振り返ってみて感じたのは、
「良い噂」は広がっていくんだなということです。
まずは、A社とのプロジェクトが大成功して、
佐藤さんやその上司に報告が伝わります。

その噂が、A社の上の人に伝わりインタビューにつながります。
私にインタビューしてみたら、
報告以上の良い噂が次々に出てきて、
これはすごい成功例だとA社の方々が再確認します。

インタビューの噂がさらに広まり、
マーケティングセミナーの成功事例に
取り上げられるまでになりました。

A社は、皆さんが知っている大企業です。
成功事例は他にも色々とあったと思います。
その中で、弊社の成功事例が選ばれたのは、
「良い噂」の力だと思っています。

私が良い噂をすればするほど、
A社の人々に響き、その噂が大きく広まっていった
のではないかと思いました。

インタビューを受けたときに、
私がA社目線でなく、弊社目線で話をしていたらどうでしょう。
きっと、マーケティングセミナーまでつながらなかったでしょう。

この人にお願いすれば、A社の良い噂を広げてくれる。
広報の人は、そう考えたに違いありません。
最終的には、A社の良い噂を広げましたが、
マーケティングセミナーに登壇することで、
弊社の良い噂も、自然に広まりました。

A社の良い噂をすることで、
自分にもきちんと帰ってきてるわけです。
他人の良い噂をすることは、
とても気持ちがいいものです。

それにプラスして、恩恵までいただけるとしたら、
それは、素晴らしいことですよね。

今回の事例で、「良い噂」の力を、
改めて体感することが出来ました。

「明日から使える SF仕事術」No.22 諏訪太郎” に対して2件のコメントがあります。

  1. おっくん より:

    諏訪さんへ

     諏訪さん、やりましたね!
    本当に素晴らしい展開に驚いています。
     ひとりの店舗マネージャーだった諏訪さんが、今や大企業御用達の存在になられているんですのもね。最初から思い描いていた目標ではなかったかもしれませんが、良い噂(相手を思いやる気持ち)はちゃんと人の心に届いていくことを確認させていただきました。
     僕が職場で今やろうとしていることも、ただ自分の興味本位ではなくちゃんと相手の幸せを願っているんだと言えることができそうです。いつも勇気をありがとうございます😊

    1. 諏訪 太郎 より:

      おっくんさん、okメッセージをありがとうございます!
      おっくんさんに言ってもらえると、とても嬉しいです♪
      おっくんさんからのコメントから、いつも私たちを思いやる気持ちを感じていますし、いただいております。
      それだからこそ、日々の生活の中でも、良い噂(相手を思いやる気持ち)を色々な人に届けているんだろうなと考えていました。
      また、機会がございましたら、おっくんさんのそんなお話も聞かせてください。
      いつも、コメントをありがとうございます!!

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