「明日から使える SF仕事術」No.16 諏訪太郎
娘とプリキュアから学んだ 大切なこと
私の娘は、プリキュアが大好きです。
どれだけ好きかというと、
初めてのプリキュアから現在のプリキュアまで、
ほとんどのプリキュアの名前が言えるほど大好きなんです。
早いものでプリキュアは今年で20周年。
20周年の記念に池袋で、「全プリキュア展」が開催されました。
これまでのプリキュアの原画や台本。
2人のプリキュアの衣装など、内容盛りだくさんのイベントです。
娘がどうしてもこのイベントに行きたいと言っていたので、
家族3人で「全プリキュア展」を見に、池袋に行ってきました。
プリキュアグッズを持ち、家を出るときから楽しそうな娘。
会場を入るとすぐの所にあるフォトスポットでは、
満面の笑みで写真を撮っていました。
娘の喜ぶ姿を見て「来て良かったな」と思っていました。
しかし、次の部屋に入ると、娘の機嫌が一気に悪くなりました。
その部屋はプリキュアの原画が飾られている部屋で、
原画の写真を撮りたくて、多くの人が滞留していました。
普段田舎で暮らしている娘は、
これだけ多くの人が狭い場所に集中している場面を
経験したことがありません。
きっと初めての人ごみに、ビックリしてしまったんだと思います。
どうしたらいいか、わからなかったんだと思います。
娘は原画が展示してあるコーナーから出ていってしまいました。
次のコーナーは、歴代のプリキュアの等身大フィギュアがある
コーナーです。
歴代のプリキュアと娘の笑顔を写真に撮りたいと、
私は一番楽しみにしていました。
でも、タイミングが悪かった。
機嫌が悪い娘は、「笑って!」と言っても笑うはずはなく、
般若のようにしかめっ面をして写真に写ります。
せっかく池袋まで来たんですから、
何としてもプリキュアと笑顔の写真を撮りたいわけです。
娘の好きなプリキュアの前に連れて行ったり、
プリキュアについて質問したり、色々と試しますが、
試せば試すほど、娘の機嫌は悪くなっていきます。
「もう駄目だ」
そう思った私は、写真を撮ることをやめました。
そして、なんで「全プリキュア展」に来たのか、
自分に質問をしてみました。
「娘がプリキュアを好きで、見たいから来てるんだよな」
冷静に考えたら、すぐに答えが出てくるわけです。
私が写真を撮るために来ているわけじゃないんです。
娘に楽しんでもらいたいから来ているわけです。
自分のエゴから離れて、本来の目的に気づいたので、
娘のペースで、娘が好きなように、
会場を回ってもらうようにしました。
じっくりと見る場所。
すぐに通り過ぎる場所。
再度戻ってまで見たい場所。
自分の好きなように会場を回っていると、
娘の機嫌も直り、プリキュア展を楽しんでいるようでした。
その後、娘から「写真撮って」と言われるなど、
娘の機嫌は治り、私も娘とプリキュアの写真を
いっぱい撮影することができました。
人は自分の思い通りにならない
この場面に限らず、
人は自分の思い通りにはなりません。
今回の事例のように、
写真を撮りたいと自分の気持ちを相手に押し付ければ押し付けるほど、
相手は硬い殻を被ってしまい、
自分が思うこととは逆の方向に物事が進んでしまうことが
よくあります。
そんな時には、
自分の思うこと、やってあげていことは少し置いといて、
相手が思うようにやらせてあげてみてはいかがでしょうか。
その時に、大切なことは放置しないことです。
放置と見守るのは全く違います。
相手が助けやアドバイスが必要な時には、
すぐに答えてあげる。
そうすることで、相手も安心して、
自分がやりたいことにチャレンジできます。
また、相手のサポートをしていくことで、
相手があなたの意見に興味を持つかもしれません。
そして、相手がサポートを希望するかもしれません。
そのような状態になって初めて、
自分が思うことをきちんと伝えてあげればいいのです。
自分が正しいと思っていても、
それが相手にとっても正しいことではない。
今回も、大切なことを娘から教えてもらいました。
諏訪さんへ
いゃ〜子供は正直ですね。わかりやすい! 大人なら、あきらめる理由を並べてしまいそうですが、娘さんは自分の意思がきちんとお父さんに伝わるように表現しているんですね。「お父さんなら私の気持ちに気づいてくれるに違いない」と信じていたのでしょう。
指導員として子供たちを見ていると、親子関係ってやはり皮膚呼吸だなあって思います。親の人格が子供の姿から見えてくるようで、特にマイナス面は目立ってしまいます。ですから諏訪さん父娘を見ていると、どちらも真っ直ぐに育っておられるようで安心です。そうか、だってSF家族なんですもんね!
信州大学で子育て用に開発されたTOIRO(十色)というアプリを使い始めましたが、「子育ては教科書やネットの内容でフォローできるのは70%。だから自分の子供に合った子育てを見つけましょう」と書かれていました。私に子供はいません。指導員としても10ヶ月で、まだ一年生です。いつか諏訪さんのように子供の機微を読み、即座に対処できるようになりたいものです。
そしてそれはきっと、子供たちとの間だけでなく、生活のあらゆるシーンで活かされてくるのもですよね。頑張りまーす!
※プリキュアがわからなくて、検索してしまいました😭
おっくんさん、コメントありがとうございます。
おっくんさんに、
「どちらも真っ直ぐに育っておられるようで安心です」
と言われると、とても嬉しく思います。
親子どちらも、まだまだ未熟ですが、一緒に毎日を楽しんでいきたいと思います。
OIRO(十色)というアプリの紹介をありがとうございます。
とても興味深いので、登録させていただこうと思います。
いつも、コメントいただき、ありがとうございます。
是非是非。toiro(十色)ですよ😊
おっくん、私もプリキュア検索しましたよ~。
子供連れの親から「○○ちゃんが来たいって言ったから来たんでしょ!」という言葉、聞いたことあるなぁ~と、思い出しました。それを聞いて子供は大泣きだったような…。
諏訪さんが書かれている内容、仕事でも同じだと痛感しました。
経験があると新人の仕事のやり方をつい「○○でやらないから時間かかるのに」など自分のやり方を中心に考えてしまいがち…。行きつくところが同じであればやり方は色々あっていいんだというSFの「多様性の許容」ですよね。
お子さんとのコミュニケーションから学ぶこと多い!
プリキュアも知ること出来て良かった。((´∀`))
シオタさん、コメントありがとうございます。
娘とのやりとりって、コミュニケーションの問題なので、
家庭でも、仕事でも同じだなと、私も思っています。
シオタさんが例に挙げてくださった、新人の仕事についてもそうですし、
今回の娘とのやりとりと似たようなことって、自分の周りで色々と起こっていますよね。
これからも、娘とのやり取りから、仕事のコミュケーションについても、
色々と学んでいければと思っています。
日々の大切な眼差しを記してくださり、いつもありがとううございます。
私はもうすぐ4歳の息子と四六時中いっしょにいます。子どもの やってみたい、知りたいといった好奇心への対応は、意識的に私(母親)もコントロールを手離した方が良いだろうなと思いました。そうではない時に双方が哀しい思いをすることが多発しているからです。ウルトラマンごっこを「後で」「休憩しよう」と受け流そうとするとき、洗車や庭や あらゆる手伝いを断るとき…笑。相手を見守る姿勢と距離感には、ある程度の忍耐・肝要性が必要なのだろうと思います。自分自身も大切にしながら、相手との距離は、いろんな人と、うまく取れるようにしていきたいなと思いました^^
娘さん、大好き!があるって素敵ですね。子どもの想いと熱の発揮所を支えている諏訪さんが、また素敵です。
小畑さん、コメントありがとうございます。
4歳の息子さんがおられるのですね。
ウルトラマンごっこの件、すごくよくわかります。
「後で」、「休憩しよう」と思うことも多々ありますが、子供は待ってはくれませんので、
そのあたりの距離感は失敗を重ねながら、お互いが幸せになれる距離感を、
今でも探しているのかなと、フッと思いました。
娘の大好きなことは、どんどん伸ばしていきたいなと思っているので、
私もプリキュアについて、娘と一緒に見たり、読んだりして、
同じことを楽しむ時間を増やしていきたいなと思っています。
おっくんさん、コメントありがとうございます。
おっくんさんに、
「どちらも真っ直ぐに育っておられるようで安心です」
と言われると、とても嬉しく思います。
親子どちらも、まだまだ未熟ですが、一緒に毎日を楽しんでいきたいと思います。
OIRO(十色)というアプリの紹介をありがとうございます。
とても興味深いので、登録させていただこうと思います。
いつも、コメントいただき、ありがとうございます。