ゲスト投稿記事No.1 塩田涼子さん

コロナ禍もSFも感性を豊かにするチャンス!?

執筆者自己紹介:

皆さん、はじめまして。鹿児島市在住の塩田涼子です。医療人事コンサルタントをしています。趣味は「毎日の生活」。家から見える桜島をぼんやり眺めるのが至極の時間です。いつも「ザ・リアル」を読むのを楽しみにしておりますが、今回このような機会をいただき、とても嬉しく感謝しています。SFとの出会いも、再受講の機会も、コロナも全て自分にとっての意味ある最良のタイミングだと思う今日この頃。そんな中、最近考えていることを書いてみました。

記事本文:「コロナ禍もSFも感性を豊かにするチャンス!?」

SFは部下指導やクライアント先のスタッフと関わる時に役立てたいと思い学んだのが3年前のことです。そして、今年の春に再受講してから仕事はもちろん生活の様々な場面でSFが私の心と肩の力を軽くしてくれています。

それが…NOT-KNOWING “何が正しい答えかは知らない…”

それまでの私は、クライアント先のスタッフと話をする中で、ついつい「自分の正しさ(知識・考え)」を主体に考えていたのだと気づきました。「積極的傾聴」等、研修では話をしていながら「聞く耳持っていないの私!?」という感じで、お恥ずかしい限りです。“NOT-KNOWING”を学び「私が正しいと思ってることって本当に正しいかわからないなぁ…」と痛感。自分の正しさは一旦横に置き相手の背景に関心を持ってNOT-KNOWINGの心で聴いていくと、相手は相手の「正しさ(知識・考え)」を持っているわけです。結果、私の方が学びになり、より信頼関係が深まる時もありました。このひとつとってみても、心が軽くなるばかりか肩や背中まで軽くなりました。

そして「NOT―KNOWING」はもうひとつ。昨年から続くコロナ禍でも私を楽にしてくれたことがありました。その場面はこんな時です。

・ワクチンを打つ、打たない

・マスクする、しない

・感染対策の徹底度の違い

・ライブやフェス主催者の開催に対する賛否。また、参加に対する賛否

私は医療機関で研修することが多いのですが、出向いてリアルな研修をする場面。2週間前から体温、体調、県外移動有無、複数名での飲食の有無を事前に渡されたチェック表に記入して提出する医療機関もあれば、全く求められない医療機関もあります。マスクは必須と思っていても、マスク無しで打ち合わせに参加する医師もいたり…本当に様々。

自分と考えが違う人がいることは分かっていながらコロナ禍によって出てきた様々な状況は経験したことのないことばかり。以前であれば「え~~どうして??」と、驚きと嫌悪感で悶々としてストレスに感じていたと思います。しかし、期せずしてSFの再受講は初めて緊急事態宣言が出た頃でした。

コロナについては、最初は分からないことが多く不安だらけ。その中で次第に人の意識の違い、それに伴う行動の違いが見えてくると私自身かなり動揺する時もありました。しかし、時間とともにコロナ禍が日常となってくるとSFマインドと世間の出来事、そして自分の心の状態を一緒に考えるようになったのです。

私が大切にしていることは、様々な情報や考えの違いがある中「自分がどのように考え、何を選び、判断し、行動するか」ということ。

人はそれぞれ自分の「正しさ(知識・考え)」を持ち選択して生きているわけです。

「○○さん、ライブ開催は絶対反対の人なんだな」「○○さん、マスク不要と思っているんだな」と、思うだけ。いたってシンプルです。時には一瞬(ドキッ!)(えっ!)と思うことはあっても「どうして?何で?」という思いは出てこなくなりました。

この世界をより良くしようと誰もが思っていて悪くなることなんて望んでいないと思うのです。

それぞれが自分で考えて結果に至った“正しさ”は全ての人が納得することはありません。ただ、皆の試行錯誤の中でこれからの選択肢が増えていく。今、人類は小さい成功体験を積み重ねていっているんだな…なんて思っています。そのような考えのきっかけになったのがNOT-KNOWING“。コロナもSFも私にとっては感性を豊かにするチャンスだと思っています。

ゲスト投稿記事No.1 塩田涼子さん” に対して5件のコメントがあります。

  1. おっくん より:

    塩田さんへ

     はじめまして谷奥と申します。三重県在住で通称「おっくん」の名で登場させていただいております。よろしくお願いいたします。
     
     鹿児島県も何度か訪れたことがありますが、桜島を眺めながら過ごせるなんて素敵ですね!余談ですが、私の好きな焼酎の銘柄も「桜島」です。

     最近、灯油配達の仕事を始めました。そして2日目に同乗していただいた先輩はマスクをしてませんでした。笑 
     僕は田舎者だから?気にはしていなかったのですが、配達先のお客様はどう思われていたでしょうね。一日同行してお客様の様子に特に不機嫌なところもなく、逆に知り合いかと思うくらい話が弾んでいるようでした。言葉で表すとするなら「相手の背景(存在)に関心を持って」と塩田さんの仰るようにお互いが自然と認め合っていたのかもしれないですね。
     言うまでもなくその先輩は、これまでの人生でSFという言葉も聞きたことも無かろうかと思いますが、その先輩に僕は「本当に自然と相手の中に入ることができるんですね」と伝えたのも事実です。
     変な?先入観、こだわりや押し付けがないと言うのは、本当に気楽に相手の本質を見ることができるのかもしれませんね。

     コラムを拝見していると塩田さんの寛容の心の大きさがしみじみと伝わって来ます。以前、渡辺さんのコラムへのコメントに「答えは自分自身の中にある」という趣旨の文を書いたことがあります。塩田さんのホームページを少し覗かせてもらいましたが、ゲーム感覚で先生と生徒の立場を超えて生徒自身に気づいてもらうことを大切にされているんだなあと勝手に想像しております。相手の新たな気づきや感動を共に喜ぶことができるって素晴らしいですね。

     そんなことを考えさせてくれるコラムのおかげで私と先輩の何気なく過ぎてしまうであろう一日が意義のあるものとして受け入れることができました。また、こんなことを塩田さんのようにお話しできる人がいることも私にとって嬉しい限りです。SF仲間だからよりわかっていただけると信じるものです。

     なんだか今日はぐっすり眠れそう、いや、興奮して眠れないかもです。^^
    わかりにくい文章ですいません。おやすみなさい。

  2. 谷奥さん、はじめまして。
    コメントありがとうございます。そしてホームページもご覧いただき感謝です。

    ブログに投稿して、こうしてコメントいただくって嬉しいものだなぁ~と、あったかい気持ちにさせていただきました。つながる感覚と言いますか…。
    SFという共通のものがあるから分かり合えることって大きいですね。

    そして、谷奥さんおっしゃるように、SFは知らなくともSF的マインドを持っている方がいることも事実。私の経験で言うと、自分の見方が変わると、まわりはそんな人が多かった…という感じです。

    寛容な心…ありがとうございます。
    時に心は大きな波になったり、熱くなったり、寛容とは程遠い時もあり忙しいですが(それもあり…)の精神で生きています。

    どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

    *焼酎飲めない”薩摩おごじょ”より ((´∀`))

    1. おっくん より:

       三重から鹿児島に気持ちが届いたようで嬉しいです。

      「自分の見方が変わると、まわりはそんな人が多かった…という感じです。」

       その気持ちとてもよくわかります。僕も無意識に自分が正しいという欲望にとらわれている凡夫ですから、塩田さんのようにそれを悟られたこと自体がとても素晴らしいことだと思いました。
       自分も含めて「世間体に執着する男性は心が狭い」と言ったら世の男性に怒られるかなあ。

  3. 渡辺照子 より:

    シオタさん、この度のブログ読ませていただきました。
    シオタさんは、いつも私たちのブログに、SF的なセンスがきらきら光ったコメントを
    くださり、いつも感謝の気持ちと、SFセンスの感度の熟成さに感動しておりました。
    読ませていただいて、日常にSFを溶け込ませているご様子がリアルに伝わってきました。

    「時間とともにコロナ禍が日常となってくるとSFマインドと世間の出来事、そして自分の心の 
     状態を一緒に考えるようになった」

    一緒に考えられるようになったというところが、素敵だし、もはやこうなると、今目の前のことに反応することなく対応しながら進むことができる状態を手になさったのだと思いました。

    であるからこそ、

    ・「どうして?何で?」という思いは出てこなくなりました。
    ・それぞれが自分で考えて結果に至った“正しさ”は全ての人が納得することはありません。

    という思える境地に至られたのでしょうね~!

    ソリューショニスト・シオタさんから、これからも学ばせていただきます。
    同志(← 勝手に言ってしまいすみません。)として、これからもよろしくお願いします。

  4. シオタリョウコ より:

    渡辺さん、コメントありがとうございます。
    「同志」って言っていただいて、嬉しいけど、どうしましょ。
    渡辺さんは私にとって先生ですもの~~。

    SFを2回受講したことに私は意味がありました。そしてタイミングがとても良かったのです。
    そして、このサイトで4人の方々のブログを拝見し、自分の考えが深まったり、広がったり…そして筆者の方々とやり取りができることって、とても贅沢なんです。

    これからもブログ楽しみにしています。
    こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。

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