快く生きる日々 No.6 渡辺照子
「OKメッセージと想像力について」
「(来年)、自分で祝日をつくるとしたら、何を記念する祝日をつくりますか?」
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最近、大切な友人から、この質問をもらった。問われた瞬間、❝えっ、祝日、ん?何祝う?❞と、頭の中がぐるぐる巡る感じになりました。この質問の出元を友人に教えてもらうと、『大人のためのぬり絵本・やってごらんよ』という本で、著者からのメッセージに、「これは、あなたが想像力をめぐらし、夢見ることを手助けするための本です。」と書かれています。
「想像する」、この言葉とじっくり向き合うのは、とても久しぶりな気がします。子供の頃は、私にとって「想像」は日常事でした。
例えば、私の育ったところは、四方を山に囲まれているようなところでした。小学校までは徒歩20分、ずっとなだらかな上り坂、そして帰りは、ずっとなだらかな下り坂でした。そのなだらかな下り坂を家に向かってのんびり歩くとき、皇海山(すかいさん)という山の向こう側の空を見て、「あの山の向こうには何があるのだろう・・・」とワクワクしながら想像していたことを思い出します。実際に存在する街をイメージしていたというより、山の向こうには、ワクワクする人生が拡がっているようなイメージを子どもながらにしていたのです。
例えば、冬になると雪が降ります。雪によって段差のある土地も一面の銀世界になり、太陽光線が雪に反射すると、辺り一帯がきらきら輝いて、そこには自分だけの白銀のキャンバスが出来上がります。雪原の中に長靴で、ブス、ブスっと分け入って、もう自由に踏み固めて、「ナスカの地上絵」の超ミニ版みたいなのを描くわけです。それも、もうワクワクしながら。
ところで、2013年の6月に東京国際ファッションセンターで、「日本ソリューションフォーカス活用事例共有大会」が行われた際、キッズスキル開発者、フィンランドのベン・ファーマン博士が、『解決志向ワークにおける空想力と想像力の多様な活用法』というタイトルで基調講演をなされました。その際、「ソリューションフォーカスの手法の中でもっともエキサイティングな要素は、空想力を駆使して良い未来を洞察し、次のステップで何をすれば良いかと思い描くことだと考えます。(中略)科学、経済、社会の発達も空想力豊かな人々が従来存在していなかった新しいことを構想することによって発展してきました。つまり人間社会は空想のおかげで発展してきたと言えます。人間が持っているそのような重要な力を活用する方法を私たちは様々に工夫してレパートリーを広げることが可能です。」と述べています。
さて、青木さんのソリューションフォーカスセミナーに参加した時、「OKメッセージ」の説明として、「相手が、肯定されている、尊重されている、大事にされている、受け入れられている、認められていると感じるような言動、態度を示すこと。」とありました。相手がどう感じるかは、OKメッセージが発せられ、届いた後でなければ判明しないので、OKメッセージの発し手は相手がきっとそう感じてくれるであろうという想像力でOKメッセージを創って発しているのだと推測します。ということで、私は、OKメッセージと想像力は、親戚関係なのだと考えています。自分の想像力がOKメッセージを豊かなものにするし、さらにOKメッセージは受け取ると返したくなるので、私の向こうに存在する相手の想像力を呼び覚ます働きがあるように思います。
最近、姉からこんなことを聞きました。私の実家は旅館業で、今は姉が経営しています。父が3年ほど前に亡くなり、営業許可の更新時期が来て、名義変更の手続きの必要に迫られたそうです。父が認可を受けた時から時が経過し、認可が下りる条件が変わり、消防署や保健所から、設備の付け替え等を求められたそうです。その時の消防署や保健所の方々の対応や指導がとてもありがたかったそうです。姉はいたく感動していました。法律やルールについては厳しくしっかりと伝え、けれども、その厳しさに戸惑っている姉に対し、どのようにすればいいかを優しく導いてくれたのだそうです。それで後で姉は何をしたかというと、県知事さんに手紙を書いて、「県の機関にお世話になった際、このような対応をしてもらった。ホスピタリティ-あふれる対応が、とてもありがたかった。」ということを伝えたそうだ。そこには姉の想像力が働いていて、知事さんや県民の皆さんや担当してくれた方々の職場にOKメッセージが届き、なんらかの形で、日ごろ頑張ってくれている現場の人々へのやりがいや癒しや自己効力感につながるといいなという願いを込めての行動だと思います。姉は日ごろとても忙しい人ですが、こういったことをよく実行します。「生徒さんが、こんな風に親切にしてくれましたよ」と地域の学校にファックスしたり、「スキー場までの道路をよく掻いていただいたので、送迎がスムーズだった。」とスキー場を経営している会社に電話をかけたりなど。一連の行動を、姉は忙しい中でも軽やかに実施します。OKメッセージを発する当人が、楽しそうで嬉しそうです。
冒頭の本の著者からのメッセージの続きですが、「世界を今までと違った見方で眺め、新しい可能性を見出し、新たな決定を行っていくことを、あなたにおすすめする本です。(中略)もし、私たちが、ちょっと呼吸を整え、心に抱いている恐れの気持ちをなくして、『・・・だとしたら、どんなだろう?』と想像をめぐらすことができれば、私たちのひとりひとりが、今の自分以上の人間になれるでしょう。」と記されています。
現在58歳。これからの私は、「想像力」をもっと身近に引き寄せて生きていこうと思います。引き寄せた想像力でわたしのOKメッセージに、磨きをかけ、周りの人々と繋がりながら、ワクワクしながら生きていきたいと思います。
さて皆さん、来年自分で祝日をつくるとしたら、何を記念する祝日をつくりますか?
地球に優しいことひとつ!エコな行動をひとりひとつ実行するための祝日♪なんてどうでしょう(⌒‐⌒)
中村さん、おはようございます!
寒い朝を迎えている当地です。
早速に、祝日を考えてくださいまして嬉しいです。
地球に優しいことひとつ!エコな行動をひとりひとつ実行するための祝日♪
大人だけでなく子供たちも皆で行動できそう
祝日当日だけでなく、違う日にも行動が起きそう
皆の笑顔がふえそう
・・・って思いました♪
渡辺さんへ
12月18日、冬型気圧配置による大雪で、片品村も今頃はすっかり雪化粧してるんだろうな。男性諸君、子供の頃に雪に小便で絵を描いたのを思い出しますね😊
「想像力とOKメッセージ」なんて文字で表すと堅苦しくなるのですが、渡辺さんの幼い思い出やお姉さんのおおらかな振る舞いに昇華してしまえば、とてもわかりやすいことに思えてきます。そしてそれを楽しんでおこなってらっしゃることが何より真実のようにも感じます。
少しコラムの趣旨とは離れますが、私が一番嬉しく感じたのはやはりお姉さんの行動でした。何がお姉さんをそのような行動にさせたのでしょうか?(ここから想像力をフル回転で起動させます)
私の山里深い村で10年余り暮らした経験を持って、お姉さんの立場に立った時に見えてくるものは、ひと言で言うと「地域愛」でした。この地域愛が根底にあるからこそ想像力をを沸かせてOKメッセージを発信する行動に繋がったのだと確信します。
言い換えると、住民や旅館としての個と自治行政や仲間としての地域の無二の関係性とも言えますし、感謝を持って未来を慈しむまなざしとも言えるように思います。この辺りは先日のマネージャー対談でのお二人の部下に対する思いにも通じるのかも知れません。
また、お姉さんの感謝する生き方が私の理想のような気がしたので、つい偉そうに書いてしまいました。なかなか出来ないですけれど。
現在のアパート暮らしではそのような繋がりが見えないのは、私の想像力(感謝)の無さなのかもしれないですね🥲
忘れてました。
私の作りたい記念日は、12月14日の
「青木安輝生誕記念日」ですね!
SFに巡り会えた感謝を込めて😊
わっ!(^^;)
エヘッ!
おっ君、こんにちは。 コメントをどうもありがとうございます。
おっ君が、(ここから想像力をフル回転で起動させます)として、
想像力を発揮しながらコメントを書いてくださったことが、まさに私が
書かせていただいた内容を後押ししてくれたと思えて、
とてもありがたく嬉しいです。
姉の行動を、「地域愛」と認識して捉えたことがなかったですが、
おっ君がおっしゃるように確かにそうかもなって思います。
その姉も、若い頃は、都会に出ていき、家には入らないというので、
三女の私が家を継がなければならない・・・というような時期もあったのですが、
今は、力強く地域に根差し、地域のためにエネルギーを発しながら、
当人がやりがいや生きがいを感じながら生活しています。
おっくんによって、姉のことを客観的にみる機会を頂きました。
どうもありがとうございます。
おっ君の、記念日は、
「青木安輝生誕記念日」ですね!
SFに巡り会えた感謝を込めて😊
↑なるほどな~って、しびれました。☺
照ちゃんの女将さん姿ねえ〜?
想像力使い切ったので想像出来ないなあ!
やっぱ、照ちゃんは照ちゃんのままでいいや🤗 ね!
機会があればお姉さんによろしくお伝えくださいませ。
おっくん、今年最後の温泉に行かれたり、今日締めくくりのお仕事をされたり、そして、来年に希望を以て進もうとなさっているご様子をSNSの
おっ君の発信を見て、受け取りました。
コメント欄にいつもタイムリーにコメントしてくださる、しかも、強力なプラスの眼鏡をかけてのコメントをなさる姿勢から、多くを学ばせていただいた一年でした。感謝申し上げます。明日からお正月は、宿の手伝いに行きます。今年は雪が多いみたいです。姉におっくんがよろしくとのことを伝えさせていただきます。
渡辺さん
『皇海山(すかいさん)という山の向こう側の空を見て、「あの山の向こうには何があるのだろう・・・」』に引き寄せられてコメントします。20代の時、冬山訓練で渡良瀬川の間藤から松木川を遡上し皇海山を経由し中禅寺湖に腰までの雪をかき分けて行ったことを思い出しました。山登り、特に沢登りでは地図では読み取れない、目の前の滝や両岸の絶壁を見て、登攀意欲をそそられました。机の上で国土地理院の地図を見て、想像力と力の発揮の関係は良くききますが、想像し行きたいとおもった若かりし頃の自分を思いださせていただきました。
来年自分で祝日をつくるとしたら、『愛する妻が結婚を承諾してくれた日』これ以外は見つかりません。祝日は人それぞれ違うとおもうので、だれでも一年に一回祝日を宣言し届ければ有効になる法律が出来れば、おもしろいと思いました。
皆様 良いお年を 本間
本間さん、コメントをどうもありがとうございます。
「皇海山」という山の名前にご反応くださるかたは、そう多くはないと思います。
なので嬉しいです。
文章を拝読して、本間さんが「チャレンジャー」であることが納得できた気がしました。
本間さんのお仕事に向かうご姿勢は、挑戦的だなあ、かっこいいなあって今まで思っていました。文章の中に、「冬山訓練」「腰までの雪をかき分けて、皇海山を経由し中禅寺湖に」「登攀意欲」という言葉からうかがわれる挑む姿勢を受け取り、なるほど、
本間さんの中に、20代の頃から、挑戦者の素養が内包されていらしたのだと納得できた気がしています。
その強い感じから一転、祝日をつくるとしたら『愛する妻が結婚を承諾してくれた日』
というところ、ソフトな感じ、優しい感じ表現なさるそのギャップが魅力的だと
感じます。・・・奥様への愛を貫かれているのは、やはり強さのあらわれかなあ・・・。
と思ったりもします。
『だれでも一年に一回祝日を宣言し届ければ有効になる法律が出来れば、おもしろい』
ほんとですね。賛成!!!!!