「明日から使える SF仕事術」 No.18 諏訪太郎
苦手な上司と信頼関係を作った新入社員
コミュニケーションを取るうえで
一番大切なことがあるとしたら、
どんなことだと思いますか??
年配の上司と話すのが苦手だと言っていた
入社2年目の社員が、
あることをしたら
一瞬で相手との信頼関係を作り、
話すことが出来きるようになりました。
そのあることと言うのは、
私が人間関係を築く上で
一番大切だと思っていることでした。
営業や社内の人間関係、
そして家庭での人間関係までが大きく変わる、
そんなお話です。
きっかけは高校野球の話でした。
年配の上司と話すのが苦手な鈴木さん。
苦手な上司と話している時に、
あるものに目を止めました。
それは上司が見ていた
高校野球についてのPC画面でした。
高校野球が好きだった鈴木さんは、
思い切って、高校野球の話を振ってみました。
「高校野球が好きなんですか??」
するとその上司は、
高校の時に野球をやっていたこと、
大会にも出たことがあることなど、
色々な話をしてくれました。
そして、鈴木さんは、
「高校球児だったんですか~!」
「レギュラーだったんですね~!」
と、男性の話に引き込まれていました。
2人が話をしているところを
たまたま私も見たのですが、
すごく楽しそうに話していました。
そして、苦手な上司と話が出来たことに、
一番ビックリしていたのは鈴木さん自身でした。
この話をしてくれた鈴木さんに、
私はコミュニケーションで大切な
1つのことの話をしました。
大切な1つのこととは、
「相手を理解する」
と言うことです。
「相手を理解する」と言われて、
どんなことをイメージしましたか??
もしかしたら、
抽象的過ぎてイメージしづらかったかも
しれませんね。
私が考える「相手を理解する」とは、
「聴く」です。
聴くと言ってもただ聴くのではなく、
「全身全霊で聴くこと」です。
では、「全身全霊で聴く」とは、
どういうことか?
ポイントは2つです。
相手の話したことに対して、
「それは違うんじゃないか?」
「こういうことかな?」
と、自分の勝手な解釈で相手の話を聞かない。
相手の話だけでなく、
しぐさや体の動きなど、
非言語メッセージを読み取る。
このように全身全霊で話を聞くと、
相手が大切にしているものが見えてきます。
先ほどの鈴木さんのお話に
話を戻してみましょう。
鈴木さんは、
初めは高校野球についての話を
聞いていました。
話をしているうちに、
「どこのポジションを担当していたか?」
「高校野球をすることでどんなことを手に入れたか?」
と話の内容が深くなります。
鈴木さんは、
上司の深い部分の話を共有出来て、
さらに、深い部分に対して認めることが出来ました。
また、全身全霊で話を聴いていると、
その姿勢は相手に伝わります。
すると相手もこちらに
興味を示してくれるようになります。
このように、
「相手を理解する」ことに徹することで、
じつは「自分が理解される」ようになるのです。
自分を理解してもらう一番の早道は、
自分の話をするのではなく、
相手を理解することに徹すればいいのです。
「相手を理解する」ことは威力がありまして、
私の知り合いの中には、
5年間冷え切った夫婦関係が改善した人や
営業成績が大幅に上がった営業マンなど、
色々なことで成果が出ています。
まさに、コミュニケーションの基本なんですよね。
まずは、相手の話を「聴く」ところから、
始めてみませんか?
それだけで、
みなさんの人間関係は
大きく変わっていきます!!
諏訪さん、大変ご無沙汰しております。豊村です。
諏訪さんのブログを拝読し、聴くことの難しさと大切さをあらためて実感した次第です。
実は今カウンセリングを勉強していまして、その基礎に「傾聴」というものがあります。
傾聴の土台になるものが正に諏訪さんがおっしゃる「相手を理解する。」ことだと痛感していますが、これがなかなか出来ません。最近はインスーの「You must have a reason for that」
を思い起こし、「たとえ相手の言うことが自分の考えとは違っていても、あなたがそう言ったり、行動を起こすのにはきっとそれなりの理由があるんだよね。その理由を一生懸命あなたの立場に立って理解しようと努めることが大切。」と自分に言い聞かせ、悪戦苦闘しております。確かに全身全霊で理解しようと努めていると、こちらが十分に理解できなかったとしても「この人は一生懸命自分を理解しようとしてくれている。」という姿勢は相手に伝わるものなのですね。そしてこちらに興味を示してくれるかも知れない。そのフレーズを読んで少し勇気を貰えましたし、チャレンジ精神が湧いてきました。非常に高いハードルではありますが、もう少し諦めずに続けます。ありがとうございました。
豊村さん、ご無沙汰いたしております。
カウンセリングを学ばれているのですね。
いつでも色々なことを学ばれている豊村さんの姿勢が素晴らしいと思いました。
「傾聴」や「相手を理解する」ことは、言葉にすると簡単ですが、
「分かる」と「出来る」の差は大きく、私もなかなか出来ずに苦戦しています。
でも、豊村さんがおっしゃられているように、「相手を理解しよう」とする
姿勢が大切かなと思っていますので、パートさんとの取り組みを見ていると、
気持ちは伝わっていると思っています。
少しでも、豊村さんにお役に立てたなら嬉しいです。
また、コメントお待ちしております!
諏訪さんへ
私にも全く同じ経験があります。だから鈴木さんの困難を乗り越えた喜びがよくわかります。人生の中でも何度か訪れることのある局面ですが、諦めずにいるとやがてチャンスは訪れて来るものなんですね。そんな時にすかさずこの引き出しを開けることができたら、心の小さな垣根も乗り越えることができそうです。
今回わたしが気づきをもらったのは、全身全霊で聞かれている側の心の動きについてです。「相手」の人も会話を通して何かしら感じるものはありますよね。当たり前のことですが、コラムを読んでいて改めて気付かされたように思います。
今回は野球という共通のテーマを通してお互いに心の垣根が低くなっていく事例ですが、お互いを理解し合うことの大切さは「小林さんの朝礼」にも通じるところがありますね。やはりコミュニケーションは人間関係にとって切り離せないものだということを改めて教えていただきました。普段は無口な私なので言葉やしぐさで伝えることを意識していきたいと思います。
大切な気づきをいつもありがとうございます。
追伸
文字を通して見えてくる諏訪ワールドが、益々確立されてきたように感じております。
おっくんさん、いつもコメントありがとうございます。
おっくんさんの愛のあるコメントに、いつも喜びを頂いております!
お互いを理解しあうことの大切さは、「小林さんの朝礼」と同じだなと、
私も思っております。
仕事のお話でも、人間関係はよくなりますが、趣味の話ですとより心が近づきますよね。
おっくんさんは、とてもやさしいオーラで溢れているので、
ちょっとした言葉と、そのオーラで相手に伝わるのではないかと、
想像しながら書いていて思いました!