「明日から使える SF仕事術」 No.14 諏訪太郎
子育てから学んだ最高の人材育成
子育てをしていて思うのは、子育ては最高の人材育成だなということです。
子育てから職場復帰した女性の方が、経営者になったり、管理職になったりする例が増えてきていますが、それは子育ての経験が人材育成に活かされているからだと思っています。
子育てが上手な人は、難しい人材育成の本を読まなくても、人材育成のスペシャリストになれるのです。そんなことを、娘から学びました。
何事にも興味津々な娘
来年小学生になる娘は、親がすることに興味津々です。
「これもやる」、「あれもやる」と親がすることを、なんでもやりたがります。
それなので、娘には色々なことをお手伝いしてもらっています。
お手伝いしてもらってビックリするのは、親のやることをよく見てることです。
大抵のことは、教えなくてもできてしまいます。
せっかくやる気を出して、やってくれているのに、口出しをしたらやる気なくなりますよね。
だから、そういう時には、危険がなければ口出しはせずに娘が思うようにやってもらうようにしています。
でも、必ずと言っていいほど、何か失敗するんですよね。
先日も、娘に車のワックスがけを手伝ってもらいました。
ワックスは、固形のワックスではなく、スプレータイプのワックスを使っています。
スプレータイプなので、雑巾にワックスをスプレーして車体を拭くだけです。
娘に「やり方わかる」と聞くと、「大丈夫」という答えが返ってきました。
なので、娘がワックスを塗る係、私がワックスを拭きとる係となり、ワックスがけを始めました。
娘のワックスの塗り方を見ていたのですが、大丈夫そうだったので娘に任してお互い作業を進めていきました。
「お父さん、ワックス塗り終わったよ。すごく綺麗になったでしょう。」
しばらくすると、娘が自慢げな顔をして、私のところにやってきました。
「ありがとう、大変だったでしょう、お父さん助かっちゃったよ」
と、娘に感謝を伝えました。
そして、娘からスプレーと雑巾をもらった時に気が付きました。
「あっ、ワックス全部使ったのか・・・・」
娘に渡したときには、まだ、半分以上ワックスは残っていました。
多く使っても4分の1ぐらいは残っていてもいい計算になります。
きっと、娘は車を綺麗にしたいと思って、全部のワックスを車に塗ってくれたんだと思います。
そんな気持ちがわかるので、報告してきたときの自慢げな娘の顔と、空のワックスをみて、笑ってしまいました。
娘に「全部、使ったの」と聞くと、きょとんとした顔で「うん」と言いました。
私が使う量について教えてないんだから、娘はなんでこんな質問を私がしたのか、質問の意図を分かっていなかったと思います。
娘には、車を綺麗にしてくれてことに対して再度お礼をいい、その上で、ワックスはそれほど塗らなくて良いことを伝えました。
娘は笑顔で「分かった」と言っていました。
きっと次回は、全部は使わないでワックスをかけてくれるでしょう。
娘から学んだ人材育成
娘とこんなやり取りをしながら、職場で部下と接する時も、こんな風に接することが出来れば、職場が上手くいくのになと思いました。
私がやっていることは、とてもシンプルです。
- 娘が思うように行動してもらう
- 出来たところを認めてあげる
- 出来なかったこと、もっと上手くできるようになるようフィードバックをする
- 娘が次回の行動を自分で考える
の4つだけです。
1つ1つも、難しいことはないと思います。
そして、部下の育成に関しても、面談を通じて①~④をやっています。
こうすることで、娘も部下も、やることを自分事としてとらえ、日々成長していってくれています。
先日、たまたま前の会社の人と会う機会がありました。
私がSF的な人材育成をして成果を上げたお店を引き継いだマネージャーです。
話している中で、引き継いだお店の話になり、その人が言いました。
「諏訪さんの担当した店舗のスタッフは、何も指示を出さなくても、自分で考えて仕事をして、それに対しての報告をくれるので、本当に楽でした」
自分ごととして仕事をして、それに対してSF的に認めてあげて、フィードバックをする。
たったこれだけですが、これを継続することで、人は育つんだなということを実感しました。
まずは、①~④の1つでもいいです。
それから始めてみませんか。
1つ出来るようになったらもう1つ。
それもできるようになったら、さらにもう1つ。
4つ全部が自然に出来るようになっているころには、あなたも人材育成のスペシャリストになっています。
諏訪さんへ
へぇ〜、もうワックスがけできるまでに大きくなられたんですね。4歳くらいでしょうか?FBで度々お見かけしておりますが、子供の成長は早いものですね!ブログでの父娘のやりとりを見るだけで、娘さんが素直に成長されているのが伺えそうです。
以前にも子供がSFの先生だと仰っていたことを思い出しますが、仕事で子供たちに振り回されっぱなしの私にとって今回のブログは心地良い気づきを与えてくれました。
私はこれまで子供と一緒に遊びながら近づこうとして来ましたが、これからは少し離れたところから観察するようにして、どのようにアプローチしていくべきかを考えてみたいと思います。一日平均20人が施設を利用するので一人ひとりの状態を把握するのは時間はかかると思いますが、とてもやりがいのあることだと思っています。
最後にリクエストに応えていただいてありがとうございました😊
おっくんさんへ
こちらの方こそ、娘のことでリクエストをありがとうございました。
おっくんさんの一声で、今回の内容が決まりました!
早いもんで、来年の3月で小学生になります。
少し前まで、ハイハイしていたのに、もうランドセルかと思うと、
本当に、年月が過ぎるのは早いなと思います。
1日20人のお子さんと過ごされているおっくんさんは、凄いと思います。
私なんか、1人だけしか相手していませんが、1日中一緒に遊んでいると、
それだけで、疲れてしまいます(笑)
20人を1度に相手をしていると、1人1人を見るのは大変だと思いますが、
日頃からSFを実践されているおっくんさんですので、
すでに色々なことに気づかれ、OKメッセージを伝えているのかなと思っています。
子供は、人のことをよく見ているので、
そんなおっくんさんのいい所をマネしてくれるお子さんが増えると素敵ですね。
そんな施設になっていくのを楽しみにしています!!
ありがと〜ございます😁
目先のことに一喜一憂しながらですが、
この仕事を選んだ意味を探してます。
まだまだ先生一年生、これからも応援よろしく!
お嬢さんと諏訪さんのやり取りが、動画で見えるような気分になりました。そうですね。子供は親を育ててくれるのでしょうね。子供のいない人はどうか、かかわるどなたでもそういう風になり得るのでしょうね。うちの娘はお腹に子供がいて、正月が予定日だそうです。相当身体が重いだろうなぁ。なんてことも思いました。
もうすぐお孫さんの誕生ですね!それはおめでとうございます。深山さん直系のDNAがこの世界の未来をどう照らすか楽しみでもあります💕