「明日から使える SF仕事術」No.13 諏訪太郎

メールだけじゃ足りない、メールと電話で仕事は上手くいく

皆さんは、お取引先様やクライアントさんと連絡を取るとき、どんな方法で連絡を取っていますか？
メールやチャットで連絡を取っている方が多いのではないでしょうか。
今では昔の手法になってしまった電話での連絡。
でも、この電話連絡の手法が、SF的手法を取り入れているなって最近気づきました。

SF的手法を取り入れているから、相手との関係が良くなり、仕事が円滑に進むんだと気づいたんです。
でも、ただ電話連絡するだけでは、SF的な手法を使うことは出来ないんです。
「SF的手法を使った電話連絡」と「SF的手法を使わない電話連絡」があるんです。

どうせ電話連絡するなら「SF的手法を使った電話連絡」がいいですよね。

●鈴木さんとの7か月プロジェクト

「諏訪さん、鈴木さんから電話です」

鈴木さんから電話がかかってくるのはわかっていた。
なぜなら、少し前に鈴木さんからメールが届いていたからだ。
鈴木さんはメールを送ると、必ず私に電話をかけてきた。

正直、その電話を受けるのが嫌だった。
なぜなら、無駄なことに時間を使いたくなかったからだ。
「メールで要件を送ってくれているのだから、それでいいのでは」
当時の私は、そう考えていた。

鈴木さんと私は、あるプロジェクトの会社同士の窓口となっていた。
それなので、多い日は１日１０回ぐらいのメールのやり取りをしていた。

10回メールが来ると10回電話が来る。
1回の電話の時間は2～3分の短いものだが、
電話に出ることで、私の作業がその都度止まってしまう。
それが本当に嫌だった。

先日、鈴木さんとの7か月に渡るプロジェクトが終わった。
プロジェクトが終わったタイミングで振り返ってみたときに、
初めは嫌で嫌でしょうがなかった鈴木さんからの電話が、
それほど気にならなくなっている自分に気が付いた。

もっと言うと、鈴木さんから電話がかかってこないことを、
なんだか寂しく感じている自分がいた。
その理由を考えていたときに気が付いたのが、鈴木さんの口癖だった。

●鈴木さんの口癖とSFの関係

鈴木さんが私に電話したときに、
鈴木さんと私が必ずするやり取りがあった。
余りにも自然なやり取りだったので、
そのやり取りがSF的なやり取りだと、私も気づかないでいた。

鈴木さんと私が、どんなやり取りをしていたのか。

「諏訪さん、メール確認していただきました？」

「はい、確認しましたよ」

「メール確認してくれて、ありがとうございます」

文章にするとたった3行のやり取りだった。

でも、よく考えると、この3行は深いなと思うわけです。
1行目で、鈴木さんが質問。
2行目で、私が出来ていることを把握。
3行目で、鈴木さんが出来ていることにOKメッセージを出す。
まさに、これってSFだなと思ったわけです。

多い時には、1日10回もこれを繰り返すわけです。
そうすると、私は1日10回も、
鈴木さんからOKメッセージを受け取るわけです。
その効果は、絶大ですよね。

鈴木さんは、「OKメッセージ」のことを知らないでしょう。
このやり取りが、ここまで大きな効果を出していることも知らないでしょう。
相手が自然にやっているからこそ、こちらも自然に受け入れられたのです。

●上手くいかないときこそ原点回帰

メールやチャットと電話を併用することで、起こる良い効果は、まだまだいっぱいあります。
効果が出るのが分かっているのに、使わないのはもったいないですよね。

もし、
仕事が上手くいってっていないとか、
もっと仕事が上手くいって欲しいとか、
思っているとしたら、原点に戻ってみませんか。

きっと、あなたの仕事が上手くいくための
サポートをしてくれるでしょう。