「あるもの」をつなぐ No.41 シンイチロウ

新年あけましておめでとうございます。

新しい目標を掲げて今期がスタートしました! まずはメンバー全員が、元気に顔を見せてくれたことに感謝です。

そして中途採用で新しいメンバーが1名加わり、6名体制となりました。新しいメンバーを迎えて、旧メンバーが一回り大きく見えるのは気のせいでしょうか。

今回のブログでは、この新しいメンバーの解決志向の育成方針について書いていきます。以前の育成経験にも触れ、対比しながらお伝えできればと思います。

2005年:可能感が高まる「エンパワー・ミーティング」

2005年に、解決志向のコンセプトで関わっていく「エンパワー・ミーティング」で中途社員のOさんを育成した経験があります。

目的はズバリ、「自分で気づいて考えて、どんどん動けるリーダー」を育てること。人手不足もあり、3ヶ月でのひとり立ちを課題としていました。

「エンパワー・ミーティング」は、可能感(やれる感)をつくることを一番に考えたミーティングです。

目標達成よりも、まずは自分の経験や強みに気づいて「自分はやれるんだ!」と心から思えることを何より大切にします。この可能感こそが、自分から動くためのエンジンになるからです。

スキルが「ない」ことよりも、経験が「ある」ことに目を向ける

中途社員のOさんは、業界は違えど社会人としての基本ルールや仕事の遂行経験、他者との協力経験がありました。つまり「既に持っているもの」がたくさんあったのです。

もちろん、新しい環境ではルールも商品も異なり、専門スキルを身につけるには年単位の時間が必要です。しかし、組織としては1年も待っていられません。

だからこそ、エンパワー・ミーティングを通じて、業務スキルが不足しているから「まだできない自分」と捉えるのではなく、「自ら考え、工夫し続けられる自分」と捉えてもらう。

そんな関わりをしていきました。その結果、3ヶ月後にはOさんからこんな言葉が返ってきました。

「仕事中に行動に対して躊躇する時間がなかった」

「出来なかったことを失敗ではなくチャレンジとして捉えられた」

可能感(やれる感)が高まったことで、一人でも仕事を進めていける感覚を掴んでくれたのだと思います。

2026年:興味・関心が高まる「ワクワク・ミーティング」へ

あれから20年。チームマネジメントに応用していく中で、新たな学びを得ました。今、特にフォーカスすべきだと考えているのは、「相手が大切にしていること=興味・関心」です。

その小さな「興味の芽」を丁寧に見つけ出し、組織の役割とつなぎ合わせていくのが、2026年版の「ワクワク・ミーティング」の醍醐味です。

興味・関心は「最強の自走エンジン」になる

人は、自分が「面白い」と感じることに対しては、指示されずとも勝手にリサーチを始め、工夫を凝らします。

この「勝手にやってしまう力」こそが、短期間でのひとり立ちを支える最大の武器になります。

染み付いている「問題志向(ギャップアプローチ)」の壁

1月から始めた新しいメンバーとのミーティングでは、こんな問いかけをしています。

 「今日1日を振り返って、少しでも『面白いな』『もっと知りたいな』と興味がもてたことはどんなこと?」

しかし、最初はこんな答えが返ってきました。

「今日は打ち合わせに同席しましたが……やはり経験不足なので、もっと勉強が必要だと思いました」

興味を聞いているのに、なぜか「足りないこと(経験不足)」にフォーカスが向いてしまう。これは、これまでの経験で「目標と現状の差(できないこと)」を埋めるよう求められてきた「問題志向」が染み付いているからです。

「あるもの」をつなぐ解決志向のポテンシャルアプローチ

スキルが「ない」部分を数えて不安になるのではなく、その人がすでに持っている「リソース(興味・関心、強み、経験、価値観など)」を、どんな仕事につなげていくかを考える。これがポテンシャルアプローチです。

例えば「データの整理が好き」という興味があれば、まずはその「好き」を活かしてチームの共有リストを整理してもらいます。

その効果として「自分の得意が役に立った!」という満足と成果が同時に得られます。組織としては小さな成果であっても、本人の興味関心に沿っているなら大きく感じるものです。

このように、新しい環境での不安をワクワクに変え、未知の業務へのチャレンジを促すきっかけにしていきます。

失敗の中にある「工夫」を労う 

もちろん、3ヶ月の間に失敗も起きるでしょう。しかし、解決志向では失敗を「能力不足」とは見なしません。

「その状況で、どうやって対処しようとしたのか?」

「その時、何を大切にしたいと思ったのか?」

失敗の裏側に隠れた「相手なりの努力や工夫、大切にしたこと」を一緒に見つけ出し、労います。これを継続することで、メンバーは「ここではチャレンジしても大丈夫だ」という安心感を得て、さらに自発的に動き出します。

2026年のチームの姿

かつての「やれる感」に加え、新しいメンバーが「ワクワク(やりたい感)」をエンジンにどんな成長曲線を描いてくれるのか、今から楽しみです。

このブログでみなさまと経過を共有していきますので、応援よろしくお願いします。新しい仲間と共に、この「ワクワクのリズム」がチームに根付いていくといいなあ。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

「あるもの」をつなぐ No.41 シンイチロウ” に対して2件のコメントがあります。

  1. おっくん より:

    シンイチロウさんへ

     ブログ筆者のみなさま、寒中お見舞い申し上げます。
    今年も毎月のブログを栄養にしながら、生きていきたいと思います。
    どうぞよろしくお願いいたします。

     シンイチロウさんところも新メンバーが加わってのパワーアップスタートですね。
    この数年の間成長続けてきた職場ですから、その新人さんも職場の雰囲気に「あれっ!
    何だろうこの居心地の良さ!」と実感されているのではないでしょうか。
     また新人さんとのやりとりもそうですが、シンイチロウさんがどうしてここまで
    「チーム」にこだわっておられるのか今年は徐々に解明していきたいですね、笑。

     20年前のOさんとの出会いにソリューションフォーカスの一つの原点を感じていますが、
    今日まで様々な経験を経て「相手が大切にしていることへのフォーカス」という視点に
    バージョンアップしているところも大切なことだなあと感じています。

     また『人は、自分が「面白い」と感じることに対しては、指示されずとも勝手にリサーチを
    始め、工夫を凝らします。』という感覚は、昨年私の身近でも確認しております。
     いつもの自治会ですが、役員の一人が自分の与えられた役をきっかけに自分なりの工夫で
    イベントを成功に導いてくれました。「楽しかった」がその方の感想です。
     役員でなく一会員であっても「自分の役割を理解して楽しさを感じる」ことが自治会の活性化
    においても重要な要素なのかもしれません。私事ですが4月から自治会役員を離れることに
    なりました。4月からは申し越し違った立場で「町」にかかわってみたいと考えています。

     「あるもの」を大切にしながら「ワクワク・ミーティング」を始めてみようかな。
    おっくん

  2. シンイチロウ より:

    おっくんへ

    コメントありがとうございます。
    今年もどうぞよろしくおねがいします。

    新人さんが来て2週間経ちました。元気に出社してくれたので良かったです。来週も一緒に仕事をするのが楽しみです。

    「居心地に良さ」、感じてくれているといいんですけどね😊

    チーム、好きですねー。一人じゃやれること限られるし、みんなと高く遠くまでいくのは楽しい作業です♪つらさもあるけど、それ以上の喜びがあります。「やっとここまで来たね、大変だったけど、おれたち頑張ってきたね!」って分ちあえる瞬間がたまらないです。

    自治体4月に離れるんですね。どれくらいやられてたんでしょうか。様々な関わりをされてきて、いろんな想い出もあると思います。寂しさもあったりするのかな。それとも新たな立場でやっていくことに期待感のほうが大きいのかなあ。

    今年もぼくらのチームの応援よろしくお願いします。おっくんのコメントが、ぼくらのチームを支えています👍

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA