「あるもの」をつなぐ No.38 シンイチロウ

1日の仕事を終えて、電車での帰り道、ぼーっとしながら考えることがあります。

「今日、自分らしく振るまえたことは、どんなことがあっただろうか」

ここで言っている「自分らしく」は、「自分にウソがない」ということです。自分が本当に感じたことです。

自分が感じていることに気づけて、コトバにして表現できたとき、とても気持ちがいいんです。さらに他人に共有して、相手からの反応もあると、その反応が良くても悪くても、なにかスッキリした気分になります。

先日、強くこのことを感じた出来事がありました。

昇格面談に向けてのレポート作成

昇格面談があったんですね。役員二人との面談。今後のキャリアビジョンやキャリアプランを聞かれたり、会社にどう貢献していきたいか、などヒアリングされます。

事前にレポートを提出していて、それに沿って話はすすみます。昇格することが目的ですから、「会社が自分に求めていること」をスタート地点として「自分はどう考え、どんな役割を果たしていくか」を書くことになります。

もちろん、そんな流れで書けないこともないです。でも、どうしても気持ちが進まない。書けるけど書きたくない。昇格はしたいけど、会社の期待からスタートするのに抵抗があったんです。

結局、ぼくは「自分らしさで、会社にどう貢献するか」を主軸にレポートを書いて提出することを選びました。

「だれでもない、”自分らしさ”を活かして会社に貢献していきます」と宣言したんです。

生き方と仕事がつながる感覚

そんな、意気揚々と書けたわけではありません。「役員にどう思われるかなあ…昇格できなくなっちゃうかもなあ…」と少しビビりながら書きました。

でも、書いてみると、何か、自分に1本筋が通ったような、スッキリと晴れやかな気持ちになったんですね。ようやく生き方と仕事がつながった感覚がありました。

書いたことをざっくり説明すると、SFマネジメントの取り組みによって、メンバーに自主性が生まれ、挑戦的に目標に取り組み、組織が強くなり、会社に貢献できたこと。この取り組みが会社のミッションと深く関連していて、今後も大きく貢献できることも書きました。

個人的なことでは、カウンセリングを学びに大学院へ通ったこと、ボランティアで相談員をしていること、今後組織コミュニケーション開発の副業をしていくこともオープンにしました。

会社側から見れば、「そんなことはご自身の勝手です。会社が期待する考え方・やり方をどれだけ忠実にやってくれるかが大事なんです」という見方もあるかもしれません。ポジティブに反応してくれるとは限らない。

面談ではどんなことを聞かれるんだろう。自信をもってこたえられるだろうか。内心ドキドキして面談の日を迎えます。

「おれの相談にものってくれよ」

面談の日、二人の役員からいろんな質問や感想がありました。やはり、ぼくのやっていること、経歴などが気になったようです。

「なんでカウンセラーに興味もったの?」

「カウンセラーの技術を組織でどう活かしたの?」

「相談員のボランティアなんてやってるんだあ、えらいなあ」

特に育成のところで、「カウンセリングの技術で部下育成はどうやってやったんだよ?」と聞かれたので、

「組織で必要な仕事を、メンバー一人ひとりの興味や関心に合わせてテーマ化して任せました。そうすることで、本人のやる気(内的動機)が高まり、自分から動いて挑戦できるようになります」とこたえました。

「そこまでやったのかあ、すげーなー」と、ぼそっと感想をおっしゃってました。

一人の役員からは、「おれも悩みいっぱいあるんだよ。おれの話も聞いてくれよ」と言われ、回答に困りました💦冗談で言ったのだと思いますが、役員ともなれば悩みはつきないし、だれかに相談したくても、相手がいないこともあるだろうなあ。

「自分らしさ」はチカラになる

まだ結果が出てないので昇格云々はわかりません。それ以上に、自分の生き方を会社に対して宣言できたことに、とても満足していますし、自分の覚悟も確認することができました。

これからも、一つひとつ、自分らしい生き方をカタチにしていけたらいいな。

「自分らしさ」を表現してチカラにしていこう!

「あるもの」をつなぐ No.38 シンイチロウ” に対して2件のコメントがあります。

  1. おっくん より:

    シンイチロウさんへ

     おはようございます。
     掲載から一週間もたってしまい、コメントが
    遅くなってしまいました。人は年を重ねると
    時間を早く感じますが、最近はさらにスピードアップ
    しているようです💦。

     シンちゃんの言う、
    『結局、ぼくは「自分らしさで、会社にどう貢献するか」を
    主軸にレポートを書いて提出することを選びました』は、
    僕のようにシンちゃんを知る人にはシンちゃんの
    本当に素直な気持ちであることが理解できます。
    シンちゃんの心が会社に束縛されることなく
    とても自由であることがうれしいです。

     と同時に、僕がずーっと待ち望んでいたシンちゃんの
    真実が認められる時が来たことを感じています。
    役員が発した「おれの話も聞いてくれよ」もきっと
    その方の素直な気持ちなんだろうね😊

     けっぱれ、シンちゃん!いつもありがとう!

    おっくん

  2. シンイチロウ より:

    おっくんへ

    応援ありがとー!!
    おっくんのコメント、いつも楽しみにしてます♪

    年をとると時間が経つのは早い…
    若い時、よく親や先輩が言ってましたが、
    本当に早くてびっくりです😳

    そうですね!自分の気持ちに素直になれたことで、
    自由を手に入れているかもしれませんね。

    でも、割りきっている感じでもないんですよね。
    会社に貢献していきたい、って本気でおもってます。
    内側から湧いてきます。

    昇格の結果はでてませんが、
    興味もって聞いてくれた役員には感謝です。

    ぼくには会社卒業までそれほど時間がありません。
    自分はこの会社に何を残せるだろうか。
    そんなことを考える今日このごろです。

    残暑もまだまだ厳しいようです💦
    お互い、体調に気遣いながら乗りきってまいりましょー!

    シンイチロウ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA