「あるもの」をつなぐ No.27 シンイチロウ
解決志向でみんなの可能性が見えてくる!
可能性をみつけよう!
ぼくは「可能性」というコトバが大好きです。人に根ざした可能性だったり、仕事を突破する機会だったり、どんなに小さくても可能性を見つけたら希望がわき、チカラがわき、勇気をもって次の一歩を踏み出すことができます。
小さな可能性は、ひょこっと顔を出すのですが、油断していると見失ってしまいます。「あれ!?確かにいたはずなんだけど・・気のせいかな?」なんてことも多い。
だから、小さな可能性を見つけたら目をそらさず、毎日毎日いろんな関わりをしたり観察しながら、その可能性の存在を手探りで確かめていきます。
そして可能性を手触りで感じたときに、「いたいた!キミ(可能性)がいてくれたら希望をもって前にすすめるよ!」と前のめりで突っ込むことができます。
今回は「可能性」について書いていきます。
まずは興味関心のあるテーマ設定
ぼくら管理職は期の初めに戦略をたててチームメンバーで取り組むテーマを設定します。テーマづくりは全社戦略に貢献することが必要条件です。それと「チームメンバーに興味関心があるテーマか」が大切です。
チャレンジングなテーマ設定をしているため、やればできるというものではありません。テーマを実現するには大変な努力が伴います。場合によってはモノにならないこともある。モノにしていくためには、テーマを担当するメンバーが努力を続けられたり、没頭してしまうくらいのめり込むことも必要です。
今期は「デザイン業務への生成AIの活用」というテーマをつくりました。全社への貢献としては申し分なし。ただメンバーとこのテーマを共有すると、「あ~いいんじゃないですか。いま流行りだし」という反応。反応は悪くはないけど、のめり込むほどの興味はうかがえない。
だいたい、テーマ設定当初は強い興味をもっていることは少ないです。テーマを進めていくうちに、興味から実現の可能性が現れます。その実現可能性のポイントをみつけて、育てて、テーマ実現へつなげていきます。
可能性はどこにいる?
コイデさんはデザインを長年やってきて、デザインに関わった仕事をしたいと思っています。チュウさんはデジタルに関心があって、デジタルに関わるスキル向上の意欲がある。
こうした二人の興味関心があることはわかっていましたが、最後までやりきって「生成AIの活用」を実装までもっていけるかどうかはわからない。
まずは興味関心があるということはOKです。ここからが超大事。実現可能性のポイントをみつけること。解決志向で言えばリソースです。
やらせるのではなく、興味を高めてもらう
テーマを設定したら「あとはやらせるだけ」とはいきません。解決志向リーダーにはまだやることがあります。それは能動的に自走してくれるくらいもっともっと興味を高めること。
「コイデさんとチュウさんがもっと強い興味をもって楽しんで積極的に取り組んでくれたとしたら実現可能性はあるよな」
だから仕事を進めながらさらに興味を高める工夫をしていきました。
生成AIの活用事例を集めてメンバーと共有して「なんかやれそうだな」と思ってもらったり。
もし導入できたら周囲から「社内でいちはやく取り組んで事例つくってくれてありがとう」と感謝されそうだよーとか。
生成AI活用のデザインスキルを身に着けたら「社内では独自性を評価されたり、副業にも役に立つよ」と、自身にとって素敵な良いことがあることを伝えたり。
こんなことを毎日毎日するうちに、実現可能性のポイントが姿を現しました。
コイデさん、実現可能性が姿をあわらす
コイデさんがデザインスキルを駆使して、自身の担当業務で生成AI活用を試みてくれました。
コイデさん
「コバちゃん(ぼくはコイデさんの上司だけど、ぼくのことをこう呼ぶ)、こんなプロンプトいれたら、こんな画像できたよ!おもしろいでしょ!」
ぼく
「コイデさん、使ってみたんですね。お!そんなことできるんですか!どうやってやったの?」
コイデさん
「以外と簡単だよ。だけどさ、これさ、プロンプト工夫しないと良い画像でてこなんだよ。やっててわかったの」
ぼく
「そうですね、ネットで調べたりセミナー聞いたりしても教科書はなくて試行錯誤で知見をつくるしかないみたいです。その工夫、すばらしい知見じゃないですか!」
コイデさん
「これ、デザインセンスがあったほうが、プロンプトのコトバ選びの工夫ができるかもね。おれに向いてるかも」
こうしてコイデさんは生成AIをどんどん使い始めました。使っているうちに工夫したいくらい興味が高まったんです。実現可能性のポイントが見えた瞬間でした。
チュウさん、実現可能性が姿をあわらす
そのコイデさんを見ていて、チュウさんも興味関心を高めていきました。
「コイデさん、生成AIの使い方教えてください!」
チュウさんはコイデさんの隣に座り込み、生成AIを使っている様子を見ながら質問を投げかけていました。
今週月曜日の朝会で、チュウさんがデザイン画像見せてくれました。自分の担当分野で生成AIをつかってデザイン画像を作成したそうです。
チュウさん
「土日つかってやってみたんだけど、なかなかうまくいかないから大変でした。何回も何回もやりなおしてある程度納得できるものができました」
すごい。土日までつかって試してたんだ・・・。ここまでの完成度をこの短期間でやれるとは。正直おどろきでした。これなら上期中に導入までいけるかも。実現可能性がキラリと光った瞬間でした。
ぼくも気持ちが高揚して「生成AIのデザイン業務活用をモノにしてみんなで果実を味わうぞ!」そう心に誓ったんです。
メンバーそれぞれの可能性を実現してくれたらいい
一方でアリオカさんは、デザインやデジタルというより、人とかかわって仕事をやりとげることに強い動機があります。だから生成AIの活用テーマに関しては、割と引き気味。
それでいいんです。テーマに興味関心の高い人がどんどん進めていって、チーム全体を引っぱってくれたらそれでいい。アリオカさんは導入に向けて得意とする関係者とのコミュニケーションでコイデさんとチュウさんをサポートすることに貢献してくれたらいいんです。アリオカさんはこのような役回りを積極的にしてくれました。
とはいってもアリオカさんも生成AIをデザイン業務に取り組む必要があります。なので、コイデさんとチュウさんの成功事例が姿を現し、具体性が見えてきたら、アリオカさんはそれをなぞればいいんです。試行錯誤はしなくていい。こうしてチームワークがとれればいいんです。
みんなの可能性をひらこう!
組織は全社の戦略に貢献することがミッションです。でも組織は人で構成されているし、その人たちにはいろんな気持ちがあります。仕事のテーマを与えるとき、キャリア志向とかスキル志向を見ることは大事です。さらに、その人が何を感じると人生に満足しているのか、その人のまるごとをみて可能性を探すことも大事とおもいます。仕事をすることが人生満足につながれば、踏んばりもききます。
テーマとメンバーの間に小さくてもいいから可能性を見いだす。メンバーがもっともっと興味を高めてくれるようにあの手この手で働きかける。メンバーがテーマを触りながら、イキイキと取組み始めるタイミングをちゃんとつかんだら自信をもって必要なサポートを続ける。
なんか可能性が見えるとワクワクするんですよね。とてもうれしいんです。メンバーみんなが仕事をしながら人生満足を味わえている感覚があります。
メンバーの仕事への興味を高めて成果と人生満足を実現しよう!
小林さんへ
午前3時47分、一気に湧き上がってきたので書き留めることにした。
「アプリシエート」は早くもその意味を「生き様」や「信念」、「繋がり」などへと広がりを見せているのかもしれない。
また、右上矢印の4分の1の手法(道具や技)としての人生感(SF)からじゃがいも型の丸ごとの人生観(アプリシエート)へ変化する中で、自分や周りの見え方にも変化が生まれてくるはず。うまくいけば溢れる情報や目先の最先端の生き方に翻弄されるのではなく、それらを活かしながらも自分らしい生き方を見つけることができそうな気がしてくる。
バイクの免許を取った。目的は風になること→旅が目的になるとバイクは手段になった→旅先で人に出会う楽しさを知れば旅は手段になった→旅先の人は特別じゃない。周りにも人がいることが見えてきたら旅は特別な意味を持たなくなった。→自分の「可能性」を知ることで他人の「可能性」も知ることができた・・・とじゃがいも型の宇宙は次第に大きくなっていった。(としておこう)
今年から自治会の班長になった。昨日、会費の集金で自宅周辺を訪ね歩いた。初めて会う人ばかりであるが、会うことで次第に心は安堵していく。
「これから一年間よろしくお願いします」とお互いに言葉を交わす。何かを期待し、何かを期待されている気がした。それは衰退気味の自治会活動への変化を求めている声のようにも聞こえた。
私の「可能性」はすでに動き始めているのであった😁
今回のご執筆そのものが小林さんの生き様で、反応した私の心から湧いてきた言葉でした。不完全な内容ですいません😅
おっくんへ
コメント読ませて頂いて何かが始まる予感を感じます。たくさんの方々とおっくんとの出会いが何かを紡いでいく感じ。そう感じたんです。根拠なし笑
やっぱり人は本気にゆさぶられるんだよなあ。仕事してても本気の人に触れると心がざわつく。普段はフタをしてたものがガタガタと音をたてて、フタのすき間から熱いものがこぼれ出す。体中が熱くなって「何かやらなきゃ!」っていう気持ちが湧き上がる。
なんでしょうね、あの熱い気持ち。ぼくだけでしょうかね。
響き合う、ですかね。
さすが小林さんらしいコメントです。
そう言えばいつぞやのJ-SOLに
「共鳴」ってありましたなあ。
本物は時を経ても変わらないんだ。