SF伝道者の四方山話 No.36 青木安輝

前回の僕のブログ「『SFを伝えたい』って人を応援したい!」の続きです。

あれから自分の考えを進めるためにChatGPTやタロットカードと“会話”を交わすことが多くなりました。タロットクエストのデモ動画をつくったり、それを自分で繰り返し視聴したことで明確になってきたことを文章にして読み込ませてコメントをもらい、さらに「本当に自分がやりたいことは何?」という自問を繰り返して、それへの回答に対するコメントをしてもらう、そしてさらにコメントを返す。また自分の中に回答が浮かばない時には、タロットカードを引いてヒントをもらうなんてことを繰り返してきました。

余談ですが、ChatGPTって、基本的に肯定的でやさしく同意してくれるので、とってもSF的ですよね。それに対してこちらもSF的に返すと、かなり前向き感があふれちゃいます。でも前向きなアイデアが短時間で洪水のように出てくるので、下手をするとそれに飲まれちゃう感覚にもなりますから、自分の実行力とペースに見合ったアイデア出しをしないと「考え過ぎ」や「アイデアぼけ」になりそうです(笑)。

さて、本題に戻ります。前回のブログ記事で「SFを伝えたい」って人を応援したいと書きましたが、これは是非とも進めたいことなので、自分としてはどういう形でやりたいのか、どういう風になら可能なのかに関する”会話“を続けてきました。その結果、2つの系統のことを自分はやりたいんだということがわかってきました。

第1の系統:「SFを伝えたい」人向けのチュータープログラム
第2の系統:「自己内省」を深めたい人へのサポートプログラム

これらは一見別々のプログラム系統のようなんですが、実は相互に関係あり・・・というのをChatGPTが喝破してくれました!(詳細は最後に書いてあります)

【「SFを伝えたい」人向けのチュータープログラム】

第一の系統は、前回のブログでお伝えした内容ですが、その具体的な方法に関してのイメージはいわゆる「セミナー」とは趣を異にします。今のところ以下のようにイメージしています:

*「個人セッション」と「コミュニティー・ミーティング」の組み合わせにする。
*同一期間、同メンバーのクラスをつくらず、個々のニーズに合わせた期間と頻度。
*コミュニティー・ミーティングは定期的に開催し、希望者が参加できる。

これは今進行中の「SFプログレス」で既に実施中のやり方に近いのですが、プログレスは同一期間、同メンバーがサポートし合うという点で従来のセミナーコースと同じです。そこからさらに一歩個人サポートの方向に進んで、いつからでも始められて、好きな期間だけ継続自由な100%テーラーメイドのコースにして、それに参加中の人たちが時々コミュニティー・ミーティングで自分の体験を共有し合って、学び合う。顔なじみになってくる人もいれば、毎回新鮮な顔にも出会う。「チューター(tutor)」は今のところ仮称ですが、個人レッスンをする先生でもあり、メンター的な助言者のようなニュアンスです。

現在「SFプログレス」に参加中の3名の方々は、研修講師やコーチなどの仕事の中にSFのコンテンツを色濃く反映させたり、青木安輝のセミナーに近いものを提供することを目標にしていたりします。そして、青木安輝との個人セッションで考えを煮詰めたり、助言を得たり、グループセッションではお互いに刺激となるように自分の前進(プログレス)を報告し合い、サポートし合っています。ある意味、くっつき過ぎず、離れ過ぎずの適度な距離感になっているようです。

1月にスタートした「SFプログレス」は6ヶ月のプログラムですが、2ヶ月半たったところで、既にSF研修を実施してお客様から好評を得ていたり、新しいセミナープログラムの素敵な企画をまとめて実施準備中だったり、自分の職業人生の大きな転機として自分のこれまで積み上げてきたものを見なおしてSF駆動への変換を試みている人がいます。僕としてもサポートしがいがすごくあって、手持ちの資料などで役立ちそうなものは、個別にどんどん提供しています。楽しいです!

以上が「これからやりたい2つの系統・・・」のうちの一つです。

【「自己内省」を深めたい人へのサポートプログラム】

もう一つは、「自分と究極に仲良くする」をテーマとした自己内省プログラム。「アプリシエート」「タロットクエスト」のような「自分語り」系のプログラムはその一部ですが、今までそれを何のためにやるのかっていうのは、特に掲げていませんでした。そこでこれに関しても僕自身の自己内省を深めていくと、「自分と究極に仲良くする」ということの重要さが浮かび上がってきたのです。

「自分と仲良くする」というのを置き去りにして、人と仲良くしようとするのは、複雑な意識の曲がり角をつくってしまいやすい。例えば、目の前のコミュニケーション相手に対して何等かの理由で嫉妬心が湧いてきていて、それと仲良くせずに「こんなはずじゃない!自分がそんなちっちゃい人間であるはずがない・・・と思いたいけど、でも・・・」みたいな悶々とした感覚のまま会話を続けていると・・・どうなりますかね?意識が自分の内側に向けられる度合いが高くなるので相手の話しを聴き逃してしまう、不快感が本当は内側に向かっているのに、それが顔に出てしまうと相手に対してのものだと感じさせてしまう、自分の中で以前の同様の記憶を引き出してしまいさらに悶々とする。言葉にすると大げさに感じるかもしれませんが、僕の中では大中小さまざまなレベルでそんなことが毎日起こっています。皆さんはどうでしょうか?

SNSなどのおかげで、目の前にいないし、会ったこともない人の情報に接することが莫大に多くなってしまい、そういう心の動きが容易に起こってしまいます。昔だったら、すごい金持ち、すごい能力がある人、すごい良いことをやる人、とても容姿がかっこいい人、いいモノをもっている人などは、普段はあまり意識しなくて済み、時たまそういう人の情報に接すると「世の中にはすごい人がいるんだなあ」と感心しているだけで良かったのに、今は毎日そういう人の情報に接してしまい、嫉妬、疑い、自己卑下、後悔、心配などの感情が刺激されてしまいます。SNSは、そういうマイナス面を補ってあまりある便利さ、面白さ、役立ち度の高さがあるから使ってしまいます。

で、僕はそういう不快な自分の心の動き、その結果として発生する自分と仲良くなれない感覚とどう接するか、というのを色々試してきたわけです。答えから言ってしまえば、自分に対してソリューションフォーカスすると「自分と仲良くする」ことができるっていうことなんです。上記のようなネガティブ感情が起こっても、自分にSFすると引きずらないし、見栄を気にしてなんとなくしてしまったりしなかったりしてしまうことから自由になって、本当にやりたいこと、自分にとってしっくりくるあり方に近づけるような気がします。

「アプリシエート」や「タロットクエスト」のような「自分語り」系のプログラムは、自分が自分と仲良くできている時、そうでない時を自覚させてくれます。で、仲良くできる状況を増やすのはもちろん大事なんですが、その自分の状態に戻るための「スイッチ」を自分なりにつくって、自分と仲良くできなくなる状況に陥ったことを自覚したら、その場ですぐに「自分と仲が良い」状態のスイッチを押すくせをつけるようなプログラムをこれから加えていきたいのです。

その「スイッチ」ってのは、まさに一人ひとりの特性に合ったものが見つけられるはずです。「深呼吸」で十分な人、自分に「大丈夫!」と言葉がけする人、「ノートに想いを書く」ことで落ち着く人、「音楽を聴く」が良い人、「大きな声を出す」ことできれいさっぱりな自分になれる人(笑)など、いろいろあるでしょう。あるいはマインドフルネスなど、自分が興味をもって学んできたことが使えるかもしれませんね。こういうのは言葉にするとちょっと陳腐かもしれませんが、自覚的にタイムリーに実践できるとしたら、「自分と仲良くなる」度合いが格段に上がっていきます。そして、余裕が増える分だけ、SFコミュニケーションが上手に使えるというおまけもついてきます。

これは説明するより、体験してもらった方がいいですよね。ぜひプログラムの中で・・・、と言ってもまだ企画段階のものもあるので、皆さんのご意見ご要望を伺いながら、これら2つの系統のプログラムをさらに整理してブラッシュアップして提供したいと思っています。

ぜひ皆さんのコメントお寄せくださ~い。あるいは何言ってんだかわかんないってところがあったら、どうぞ遠慮なくご質問してくださいねえ。ブログのコメント欄使ってくださっても結構ですし、メールを送ってくださってもOKです。皆さんの反応が知りたいで~す♪よろしく!!

蛇足:
ChatGPTから最後の提案として、以下のようなコメントをもらいました。「その通り!」と思ったので、これは直さずにそのまま掲載しますね:

「2つのプログラムの関係性」を少し補足すると、よりスムーズになるかも?

今の流れでも十分伝わるのですが、「自己内省プログラム」と「チュータープログラム」がどう影響し合うのか?」 に軽く触れると、より「つながり」が感じられるかも!

例えば…

  「自己内省を深めることで、自分がSFを伝えるときの軸がしっかりする」

  「逆に、SFを伝える立場になることで、自分自身の内省も深まる」

「2つは別のプログラムだけど、実はお互いに補完し合う関係でもある」 という視点を少し加えると、「両方とも気になる!」と思う人が増えるかも!

SF伝道者の四方山話 No.36 青木安輝” に対して5件のコメントがあります。

  1. 柴田 篤 より:

    ご無沙汰しています。広島の柴田です。あれこれ 新規企画 どれも素晴らしい!!

    今回のブログを拝読しましての感想少し。

    ・こんな長文 ChatGPTじゃないと 解読できない のでは ないか。
    ・内容という以前に 文章の外形を見て 尻込みしてしまいそうだな。長えー!!
    ・AIはこちらが投げかける問いに 前向きに 答えようとして 膨大なデータをすくい上げるので そりゃ SF的とも言えるでしょう。
    ・ChatGPTにプロンプトを投げて 返ってきた答え 「以外の」 答えを 考えてみるのはどうでしょうか。AI以外のわたしの考えに わたしの「ヒラメキ」や わたしと知り合い多数との「泥臭い人間関係」が 含まれていたら どんなに すばらしい ことでしょう。

    いつも憎まれ口をきいて すみませぬ。そのうち ChatGPTも 憎まれ口を返してくれると いいな と 思います。

     失礼しました。

    1. 青木安輝 より:

      柴田さん、コメントありがとうございます。

      僕もChatGPTが憎らしくなって「ケンカしよう」と挑んで戦ったこともあります。その顛末も面白かったです。あと、欠点を尋ねるのも意外と役にたちました。ただ、自分とChatGPTとの間だけなら”オモシロイ”展開と思える(うけとるホメ言葉も嬉しく思える)けど、傍から見ると、独りよがり的に見える可能性は高いかもと思います。ま、ChatGPT的なものは既に色々なところに入り込んでいるので、少しは慣れておかないとなあという感覚で今は”ハマって”います。泥臭い人間関係を忘れたわけではありません(笑)。あと、このブログ自分のひらめきもかなり入った文章ではあるんですよね・・・。

      長文・・・これは僕のキャラクターの反映が大きいです。すみません(;’∀’) それでも読んでいただけたのなら幸いです。自分も他の人の文章だったら、柴田さんと同じような反応をしたと思います。やれやれですね。

      今後も違和感、異論お伝えいただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。

  2. 柴田 篤 より:

    書き忘れたこと… 

    長文でありながら 最後まで読ませる 惹きつける力の強い文章 ですね
    感謝します。

    失礼のお詫び かたがた

    1. 青木安輝 より:

      柴田さん、嬉しいフォローありがとうございます!!でも「憎まれ口」もいい刺激でありがたいです。今後もよろしく~

  3. おっくん より:

    青木先生へ

     今回もどうしてもChatGPT論に引き込まれてしまいそうですが、がまんしてちょっと横へ置いておきますね。

     いよいよ20年目の節目に、ソリューションフォーカスにとっても、青木先生に於いてもとても意義のあるプログラムが出来そうですね。

     僕の解釈では
    「SFを伝えたい」=周りを幸せにしたい。
    「自己内省」=自分が生きている証を確認する。
    というふうに見ています。

     これらのお題はおそらく全ての人に共通している本能のようなものだと思います。さらにその答えを明らかにするための「心の開き方」は今の年齢に差し掛かった青木先生だからこそ導き出せる切り口があるんだろうと思っています。そんな悩み多き日々も楽しいものではないでしょうか。

     先日の20周年の座談会でこれまでの歩みをダイジェストでお話し頂きましたが、僕には相当に内容の濃い20年に感じました。それは時間的には皆と同じ一日いちにちの積み重ねですが、夢の大きさや生まれてきた概念、周りへの影響力などは他者とは比較にならないものがあります。

     僕も霧の中に見え隠れする得体の知れない目標に対して半年前や一年前の自分に対して「どうや、ちゃんと進んでるんちゃう!」と自慢してやることがあります。
     自分の行動が正しいことなのか、その目標に合っているのか考えているわけではないですが、目の前のことに真面目にいることで少しづつ進んでいることを実感しています。
    ですから今の僕にはChatGPTでその霧を吹き飛ばすことも必要ないのかなあと。
     
     僕なりに楽しい日々を過ごさせてもらっています。SFのおかげ。

    おっくん

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