ソリューションフォーカスNEWS 12月14日号
「SF実践者小林さんと学び合うオンラインワークショップ」
⇒とても充実した時間となりました♪
こんにちは。ソリューションフォーカスの青木安輝です。
私本日62歳となりました。昨晩は流星群が見えるということで零時半から1時くらいまで庭に出ていました。雲はかかっていたのですが、明るい星は見える程度で、6つの流れ星を見ることができました。素敵なHappy birthdayギフトをいただきました!
さて、今号では昨日開催された「小林さんと学び合うオンラインワークショップ」の様子をお伝えしたいと思います。ZOOMで7名の参加者をお迎えし、合計9名で2時間の豊かな学び合いの時間をオンラインで持つことができました。
小林さんのSF実践事例は、製造業でマネジャーとして采配をふるう所属部署が大幅な組織変更の真っ只中に投げ込まれ、上司からの困難で新たな要望と部下のストレートな抵抗の間でマネジャーとしてどう考え、判断し、上司や部下とどう向き合ったかのお話でした。
逆風の中で少しでも気を抜いたら後退してしまう苦しい状況に置かれながらも、マネジャーとしての職責を果たしつつ、部下の個々の想いやニーズを大切にするという難しいバランスを見事にとることができたストーリーには感動を覚えました!そして、そうやって後味の良い決断をすることが「自分の生き方」であるときっぱり明言されたことが素晴らしいと思いました。
「自分にとってのマネジメントとは、『お互いにとって大切なことを大切にする生き方』」
by 小林進一郎
事例の内容をここですべて紹介することはできませんが、参加された方々のアンケート回答の中からキーフレーズを抜き出してコメントを加えることで皆様の想像力を刺激させてもらいたいと思います。脈絡がない感じになりますが、どうぞご容赦ください。
(★印はアンケートからの抜粋ですが、小林さん自身の言葉と参加者の方の感想の両方が混じっています。)
★「ドラマ(理想)の世界だけのことと思っていたことが、現実の中で起こっていた!」
部下が指示に対して「嫌だ!」というセリフで拒否するなんてことがあれば、普通はそれがいかに組織人として間違っているかを指摘したくなる・・・いや、その前にまず怒りを表現したくなるかもしれません。しかし、小林さんはそういうことを言う人の側に立って、何がそう言わせているのかを想像し、否定感を漂わせずに、相手を活かす方法を考えます。
★「『嫌だ!』はその人の主張。そのことばの裏に秘められたその人の肯定的な想いを大切に拾う。」
★「部下にとって大切なことに”仕事を”合わせる。」
どのような行動言動にも、その本人にとっては重要な肯定的意味あいがある・・・その通りだし、そう「考える」だけなら誰でもできますが、実際自分の上司としての指示を真正面から拒否された時にそうとらえることは、相当な覚悟(精神力)が必要です。過去にパワーで押し切ろうとしてうまくいかなかった記憶もあったそうですが、今回「この難局を乗り切るにはSFをフル活用しよう」と意識的に決めたときに、小林さんのそんな覚悟が固まったように私には聞こえました。
そして、ただ「否定しない」だけではなく、あるものをどう活かすのか、これがマネジャーとしての力量の見せ所です。仕事に人を合わさせるのではなく、その人に合うように仕事をアレンジ(解体&再構成)する。これは本当に部下のことをよく観察したり、話を聞かないとできないことでしょう。
★「しゃべりすぎずに,黙っていることで,相手の発言・気持ち・感情を引き出すこと。」
説得するのではなく、むしろ自分が相手の言うことに一旦説得されてみる・・・少なくともそう映るようにふるまう。これによってつくられる(マネジャーとの間の)安心感は相手の中に相当な心の余裕(自分を出して良いと思える感覚)をつくりだすと感じました。小林さんの部下は、上司なのに「進ちゃん」と呼ぶ人がいたり、「基本的に何でも言ってくる」のだそうです。
★「雑談の時間をもつことの重要性。」
リモートワークになって、朝会をZOOMでやってみたら、コロナで話題にはことかかないので、それまで部下同士の間でなかったような雑談が生まれたそうです。そして、それをリソースとみてうまく育てた。時には小一時間仕事とまったく関係ない話しが続いたとしても、それによってお互いの間のぎくしゃく感が取れて、風通しがよくなるならそれで良いと考えたそうです。そして結果として自然発生的な協力関係が生まれて、仕事の人的ボトルネックが減りました!
★「コロナ禍の今だからこそ出来ることがある!という、力強いメッセージを貰ったように感じたプレゼンテーションでした。正に、今ここにあるリソースをいかに生かすか、それが問われているのが今現在の我々の立ち位置なのだ、と改めて思いました。」
小林さんの一つの特長として、先入観(固定観念)を脇において実態を観察することに注力されていて、リソースあるいはリソースになり得る芽を発見する感度が高いみたいです。通常の枠組みでは一見ネガティブだったり、関連性がないように見えることであっても「それを活かせるとしたら・・・」という別のとらえ方をしてみるポジティブな思考枠再構成力とでも言うのでしょうか!
★「解決行動に対するコミットメントは求めない。」
つまり「必ずやり遂げると宣言しなさい」的な指示をしないということです。これって、うわべでそういうことを言わせたとしてもまったく効果がないどころか、かえって逆効果になることもあるという経験と、その人が持っている力を信頼しようとするプラスの捉え方が相まって可能になったようですが、普通は逆ですよね。こういうところにまさに「自分なりのマネジメント」を探求し続けた小林さんの個性が光るところです。
★「上司との日次報告継続が素晴らしい。毎日報告するのは大変でしょうけど、自分にとっての『命綱』と捉えていることに感動。」
「命綱」はロッククライミングの画像と一緒に紹介された言葉です。上からも下からも激しい要求がつきつけられてくる難しい”岩場”(下手すればすぐに落下する)にいる現実から逃げずに、逆に上司に近づいていくことで、組織人としての安定板を掴んでいる様子はしたたかでもあり、人としての自信があるからこそできることのように感じました。もう上司とのコミュニケーションは十分取れてきたと思えてきて、上司の方から「もう週一で良いだろう」と言われたにも関わらず毎日「日時報告」オンラインミーティングをやり続けることで、”なぜか”マネジャーとして安定感のある居場所を小林さんが自ら確保している感覚が伝わってきました。
今回のワークショップの参加者の皆さんは、小林さんのお話しから大いに刺激を受けて、自分のまわりの人とのコミュニケーションの中で、新たな試みをしようと思われたようです。今回のオンラインプログラムで確かな手応えがあったことから、今後も気軽に参加できるSFオンラインプログラムを増やして欲しいというご要望をたくさんいただきました。今後の新プログラムに関するニュースにご注目ください。
お楽しみに!