上野和禎(うえのかずよし)さん

2025年前期および後期の「SFプログレス」に通年で参加された上野さんに、どのようなプログレス(前進)があったのかをお伺いするインタビュー(約1時間)をZOOM上で2025年12月27日に実施しました。インタビュー内容の「要約」および「全文」を以下に掲載いたします。SFコミュニケーションによる個人サポートおよびグループ相互サポートの様子が体験談として語られていてわかりやすいので、お時間があればぜひ「全文」をお読みください。
(「SFプログレス」のプログラムについては「こちら」をご覧ください。)


コーチ・オンリーワン代表
国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ(PCC)
(一財)生涯学習開発財団認定マスターコーチ
社会福祉士
公認心理師

自信を確信に変えてくれた「SFプログレス」【要約:671字】

「今年は100%の力で走り切った」と語る上野さん。彼にとって2025年は、SFプログレスを通して“想いをカタチにする”一年となりました。

もともとコーチとして活動していた上野さんですが、「SFプログレス」に参加したことで、ソリューションフォーカス(SF)を土台にした研修やイベントをいくつも実現。企業向け研修の体験セミナーでは90分で高評価を得て導入につながり、ケアマネジャー向けのSF事例検討会も開催。子育て世代への連続セミナーでは、親子関係の改善が起きたと多くの反響がありました。

しかし何より大きな変化は「内面的な自信」でした。以前は企画しても実行に移せないことも多かったという上野さん。プログレスを通じて青木安輝と毎月のセッションを重ね、具体的な一歩を明確にし、スモールステップで着実に実行。また「SFプログレス」の仲間からの反応が「自信を確信に変えてくれた」と語ります。

印象的なのは、上野さんが描く「山口県SF未来プロジェクト」。SFが家庭や職場で自然に使われる文化をつくるという壮大なビジョンのもと、公開事例検討会や研修の基盤を整え、県内に広げるための土台を築きつつあります。将来的にはJ-SOL(日本SF活用事例共有大会)の山口版「Y-SOL」の開催を目指しています。

上野さんは言います:
「SFはシンプルで伝わりやすく、すぐに実践できる。家庭でも職場でも、受講者が実際に行動し、成果を感じてくれている。それが何よりの手応えです。」

「やりたいことはあるけど進めない」──そんな人にこそ、「SFプログレス」は力強い後押しになります。上野さん自身がそのことを、実践を通じて証明しています。

自信を確信に変えてくれた「SFプログレス」【全文】

青木:では、上野さん。まず、この一年間「SFプログレス」で取り組んできたことがどのような前進を生み出したかお話しいただけますでしょうか。

上野:はい、まず具体的に形になったこととしては、ソリューションフォーカスをベースにしたケアマネジャー対象の事例検討会を企画して、仲間を集めて内容を作り込んで試行した上で一般公開できたこと。それともう一つソリューションフォーカスの組織内研修を6回のシリーズで開催できるように企画して青木さんに監修していただき、実際にいくつかの法人組織に提供することができたことですね。

それらを外面的な成果とすれば、実はもう一つ内面的な成果というか変化が自分にとっては大きくて、ソリューションフォーカスというものを自信を持って提供することができるようになってきたってことなんです。以前はイベントを企画しても実際に一歩踏み出す勇気がなくて、企画倒れに終わってたことが少なくなかったんですけど、この一年は実行に移せたことが多かったですし、これからもソリューションフォーカスを活かしたイベントを企画して、継続していくことができるだろうという自信ができたことが嬉しいですね。

青木:その自信がついた要因は何なんでしょうね?

上野:研修の内容自体は、自分で組み立てたものに青木さんの助言を取り入れさせてもらったことで、いいものを提供できそうだとは思えていたんです。そして実施してみたら、現場での受講者の皆さんの反応が本当に良かったんですよ。

で、その後アンケートを取ったり、受講者のお話しを聞く中で、研修の内容が良かったというだけじゃなくて、伝えたことを受講者の方が実践されて、実際に成果を生み出しているっていうエピソードを沢山知ることができたんです。それが自信につながりましたねぇ。これならこの先本当にいいものを提供していけるぞと。松坂大輔の名言で「自信が確信になった」っていうのがありましたけど、あれに近いかもです(笑)。もちろんまだまだ発展途上だと思いますけども。

研修って伝えっぱなしで、本当に内容を実践してもらえてるんだろうか、活用して成果を得てもらっているんだろうかというのが、半信半疑なこともよくあったんですよ。でもソリューションフォーカスに関しては、実際に取り組んでいただけるものだというのがわかりました。「OKメッセージ」とか「プラスのメガネ」とかっていうフレーズがシンプルなので、伝える側にとっても受け取る側にとってもわかりやすいんだなと思います。

青木:確かに「OKメッセージ」ってすぐに使われ始めますよね。受講者から聞くことができた色々な「SFの成果」の内、印象に残ってるエピソードを教えてもらえますか?

上野:はい。組織で働く管理職の人にソリューションフォーカスの研修を実施して、実際に部下と対話する中で「OKメッセージ」を伝えたら相手が喜んだとかって話も色々あるんですけど、学んだことを家に帰って使ってみたら子どもの反応が良くて、子どもとの関係が良くなったって話。私にとってはそちらの方が印象的でした。

本来、部下との関係性を良くするとか、職場の雰囲気を良くすることを目的に管理職の方に提供する研修なんですが、そういう管理職の方々が家に帰ってもSFを使ってみようと思ってくれたってところがまず良かったなって思うんです。そして、実際に子どもや近しい人に対してソリューションフォーカスなコミュニケーションを取ることで好ましい変化が現れたと。親子の間でも、夫婦の間でもいいことがあったっていうのはそれ自体すごく大きなことですが、さらに言えば、家庭での関係性とか雰囲気とかが良くなったら、結果として職場での仕事のモチベーションが上がったり、生産性が上がったりすることって必ずあると思います。そういう人たちが結構おられるんですよ。

青木:素晴らしいですね!上野さんの研修を受けた人が、これ使えるぞって思い、実際に活用する方向に行動変容を起こしてる要因て何なんでしょうね?

上野:そうですね。一つは、先ほども言ったようにまず分かりやすいってことがあると思います。「プラスのメガネ」とか「OKメッセージ」って用語はわかりやすいだけでなく印象に残ります。

あと青木さんが本に書かれてますが、あることに対して人が「欲しい」と思い、そしてそれを手に入れることが自分に「可能」だと思えたら、人は自発的にそれを手に入れる行動を起こすと。まさにそういうことだと思うんです。例えばある人との関係性を良くしたいと思っていて、自分はどうコミュニケーション取ったらいいのか悩んだときに、これならできるってやり方を見つけたら実行したくなりますよね。「OKメッセージ」を伝えるだけって、すぐに実行できそうって思えるんでしょうね。

それともう一つ、青木さんのセミナーでもよくやっていることなんですが、エクササイズとして実際に「OKメッセージ」を伝えてもらう、受け取ってもらうという体験をしてもらうこと、そして問題志向と解決志向の会話の違いを体験してもらうことで、たった数分の体験なのに問題志向で関わることと、解決志向で関わることにこれだけ差があるというのを実感してもらえることで、それならSFを使ってみよう、そういう視点を持って生活してみようと思えるんじゃないですかね。

青木:なるほど!変なこと聞きますけど、上野さんは僕の対面のセミナーには参加したことなくて、zoomのオンラインセミナーしか体験されてませんよね?そういう意味では対面のSFワーク体験は少ないと思うのですが、それでも「これは使えるぞ」って思えたのはどんなところからなんですかね?

上野:青木さんからzoomで学んだのが 4年前ですよね。一番大きいのは子どもとの接し方ですかね。私も自分がコーチなので、コーチングの中でソリューションフォーカスを使うってことはもちろんあるんですけれども、それ以上に、例えば子どもに対して、100点満点のテストで20点だったって言った時に、「えーっ、20点~!?」って不満まる出しの反応をして、「なんで20点だった?」ってなるんじゃなくて、「お、20点取ったんだ」って。「何ができたから20点取れたの?」みたいな。

実際にこういうSF的な反応をすることで、息子のモチベーションが上がり、テストの点が上がって親も喜ぶっていうことになってます。目の前の息子をへこませて反省させることが目的じゃないし、解決志向を使った方がお互いがハッピーになるという体験を私は何度も何度も重ねたと思うんですよね。だからSFでうまくいくっていうことがよくわかりました。なので、やっぱりソリューションフォーカスを伝えて多くの人に使っていただくのがいいんだって思えてるんだと思いますね。

青木:コミュニケーションの研修やセミナー講師っていうのは以前からやってたわけですよね。だけどソリューションフォーカスのセミナー受講後に、そうやって息子さんとの間で効果があることを実感したり、色々なことがうまくいく体験をしたことで研修の内容をソリューションフォーカスにシフトしようって思ったわけですね?

上野:そうなんです。あと研修に関してはそれだけではなくてですね、私はコーチなので、コーチングの手法とかスキルっていう形で研修の中でコーチングを伝えようと頑張ってきたんですよ、何年も。だけど、私の場合はってことですけど、コーチングを伝えても、なかなか実際にその手法を使う人が増えてこないなあって思っていました。

例えば、ある組織でコーチングの研修をやりました、一年経ちました。で、「覚えてますか?」って聞いたらほとんど手が挙がらない。そんな感じだったんですよね。それは全く無意味だったというわけではないとは思うんですけど、ソリューションフォーカスの研修を提供した場合には、さっきも言ったように実際実践されるんですよ!

青木:僕も企業研修なんかでSFを伝えると、自発的に参加したわけではない受講者の方でも、その後一年ぐらいたってから「OK メッセージ使ってますよぉ」って言ってもらえることが結構多いですね。

上野:そういう場面に何回も遭遇すると、ソリューションフォーカスだったらわかりやすく伝えられるし、何よりも実際に使っていただけるって思ったのでSF中心で研修やセミナーを提供しようって思ったんですよね。

青木:なるほど!「SFプログレス」に参加された動機として「山口県SF未来プロジェクト」という大きな志を持っておられましたよね。それについて教えてもらえますか?

上野:シンプルに山口県にソリューションフォーカスを広めたいっていう、そういうことなんですよね。じゃあ広めたらどうなるの?っていう話ですけど、山口県にソリューションフォーカスでコミュニケーションを取る人が増えれば、結果として、何て言うんだろう、んー、イライラしないとか、ゆとりを持って生きるとか、今よりもさらに幸福感を持って生活できるってイメージが湧くんですよね。なんでかって、私がそうだから(笑)。

明らかにもうソリューションフォーカスを学ぶ前と後だと違う。イライラすることは減ったし、望む未来を描いてやれることはあるなと思えて、じゃあ次何やる?っていう思考も浮かぶし、その結果行動に移せるっていうことが増えてきたんですよ。だから、そういう人が増えればSF会話を交わすことで当然周りの人との関係性だって良くなるし、その延長線上で山口県にそういうソリューションフォーカスの文化が広まる中で、私のようにSFの恩恵を受ける人が増えるというビジョンを持ったということなんです。

ある場所で「親子のコミュニケーションをより良くする」ための連続セミナーをやった時に、参加されてたお父さんが娘さんとの対話でSFを使うと、自分がイライラしなくなったって言われたことが実際あったんですよ。SFで日々過ごすことによって、関係性が良くなる手前で既に自分がイライラすることが減ったと。そういう人が増えれば、当然ハッピーな人が増えますよね。

青木:そのセミナーはどこの主催でどういうものだったんですか?

上野:セミナー自体は、僕が住んでいる自治体の「あんしん子育て推進課」の人が計画したものでした。小学生、中学生のお子さんを持つお父さんお母さんが4回連続で受講するというセミナーだったんですけど、内容はほぼソリューションフォーカスです。子どもにOKメッセージを伝える、プラスのメガネで子どもを見るとか、問題志向じゃなくて解決志向で子どもに関わるってことを伝えるセミナーでした。

そしてお伝えした内容を実践してきてもらって、お父さんやお母さん方がそういうコミュニケーションを取ることで、子どもとの関係性が実際に良くなったってことを報告してくださいました。2ヶ月の間にわずか4回でしたけど、アンケート結果も全体としてとても良かったです。それでソリューションフォーカスが広まれば、間違いなくそういう家庭が増えるっていうイメージが自分の中で描けています。なので、はい、山口県をソリューションフォーカスで満たせるような未来プロジェクトっていう感じだと思います。

青木:この一年の中でいくつかの新しい取り組みをした中で、ケアマネジャー対象のSF公開事例検討会というのはとても重要なイベントだったようですけど、そもそもなんでそこに SF を入れようと思ったのか、実際やってみてどうだったのかを教えてもらえますか?

上野:そうですね。もともと私、ケアマネジャーという仕事を8~9年前まではやっていたんですよ。やっている人ならわかるんですけど、事例検討会を開催すると大体の場合、その事例を提供するケアマネジャーが、どこがうまくいってないとか、何が悪かったとか、どんな技術が足りないとか、そういう問題点に焦点化して、深掘りして、改善していくっていうようなイメージなんですね。だから会の後には、じゃあ明日からまた頑張ろうっていう感じよりも、凹むことの方が多かった気がするんですよ。

ケアマネジャーって事業所に属してますけど、結局職人というか、一人でケースを何人も持って、自分がその人たちに個別に対応するっていうものなんです。なんて言うんですかね、孤立まではしないけど、自分で考えて自分でやるっていう形だから、時に利用者様からありがとうございますって言葉をかけられることはあるにしても、うまくやれた、よかったとか、私こういうことができてるから、もっと頑張ってやっていこうとかっていうモチベーションを維持したり上げていくってなかなか難しい職業だと私は思ってるんですよ。

実際、今離職率が10パーセントぐらい、決して高くもないんですけど、低くもないっていう状況です。そんな中でさっき言ったような問題を深掘りして凹む事例検討会よりも、ソリューションフォーカスの要素を入れた事例検討会で、終わった直後から「よし頑張ろう!」とか「私結構やれてるじゃん!」という気持ちになっていただける検討会ができるんじゃないかって思ったんです。そういう事例検討会を各事業所でやっていけば、できてるところを見つけてOKメッセージを伝えるようなやりとりが増えて、メンバー同士の関係性も良くなると思えたので、ぜひそれを形にしたいと思いました。

それで「SFプログレス」への参加前から青木さんにご相談して、一年かけてやって、この秋にSF公開事例検討会開催にこぎつけました。実際に40人の方にご参加いただけて、10点満点で評価してもらったんですけど、平均8.2点という良い反応をいただきました。また、終了後にそのソリューションフォーカス事例検討会のファシリテーター、要は司会のような感じですが、それをやるための養成講座を開講しました。そこには40人のうち8名の方に参加していただいてます。20%の方に参加していただけてるので、これを続けていけば、ソリューションフォーカス事例検討会を県内全域に少しづつ広めることができるかなと思えています。

これは形にできて本当に良かったなと思ってますし、SFプログレスに参加したからこそ形にできたと思っています、はい。

青木:ありがとうございます!上野さんは「SFプログレス」に参加しなかったとしても、SFの基本コースを受講後に実際に使ってみたら家庭の中のこともうまくいったし、色々な成果があったと思うので、そのまま自分一人で突き進んでいくこともできた可能性もあったと思うんですが、それでもこの「SF プログレス」に参加してみることを選んだのは、何が狙いだったのでしょうか?そして実際にどうだったのでしょうか?

上野:そうですね。一番はもちろん青木さんと直接話ができて、いろんなご意見やご助言をもらえるのが非常に大きい。何といっても株式会社ソリューションフォーカスの創設者ですからね。

あとですね、青木さんはいつもその人なりにSFをアレンジしてとか、その人なりの解釈で活用すれば良いっておっしゃってるんですけど、私は青木さんから学んだことをできる限り“忠実に”多くの人に伝えたいって思ったんです。だから、やっぱり直接青木さんからお話を聞くことが重要だと思いました。私が考えたことを青木さんに見ていただいて、これでいいのかと一緒に考えていただく。そういう機会を持つのはものすごく大きいと思いましたね、はい。

で、実際やってみてどうだったかって話です。私コーチなので、クライアントさんには一歩ずつ前進していこうとか、行動を起こしたら目標達成できますよって言いながら、自分では何かやろうとした時に石橋叩きすぎて壊して渡れなくなるようなところがあるんです。一歩ずつ前進するっていうことが難しかった人間です。ところが今回は月一回まず青木さんとの一対一の個人セッションがあることによってやることが具体化して次の一歩が明確になり、その小さな一歩を行動に移すことができたっていうことが大きかったです。

あと、SFプログレスではグループセッションが月に一回あったので、前進したことの報告をする場があって、そうすると自然と次はこうしようっていうモチベーションも維持できますし、次回の発表のために実際行動を起こさなきゃいけないという若干義務的なと言っていいのかな、そういうプレッシャーも良い方向に働き、確実に前進できたっていうところがありますね。

あとやっぱりソリューションフォーカスに関しては、青木さんと直接話しができたってことで、私が伝えようとしている「ソリューションフォーカス」の中身が間違ってないか、適切に伝えられるかっていうのを確認できたことがものすごく大きかったと思います。青木さんとの個人セッションでは、考えを整理することがとてもスムーズにできたし、そのおかげで「これやろう!」っていう自分自身の決断も進んだと思います。そして、ソリューションフォーカスの色々な要素を伝える上で自分の言葉っていうのも、なんていうのかな、自分なりの言葉も作れるようになった気がしますね。そこは大きかったかなと思います、はい。

青木:僕の側からすると、毎回上野さんがこういうふうに考えて、こういうセミナーをこの流れでやってみたいけど、どうでしょうかって叩き台を見せてくれた内容にとても可能性を感じたんですよね。そのまんまでも、80~90点ぐらいの出来だと思いましたけど、ここはどうしようかなって上野さん自身が迷ったり、理解が中途半端と感じているところがありましたよね。根本的に間違ってるみたいなことはないんだけども、もうちょっとファインチューニングしてもいいかなみたいなところが散見されたので、「惜しいなあ。あとほんのちょっとですごく良くなるじゃん!」と思ったことは確かです。

それで僕の意見をお伝えすると、上野さんが素直に納得する反応をしてくれて、宙ぶらりんのままにしてあったことがちゃんとまとまっていく感じが心地よかったです!実はね、僕自身が以前は迷いながらもそのままにしてあったところを上野さんが「どうしましょうか?」って言ってくれることで、しっかり掘り下げ直して、ある意味、完成形に近づいた感覚もありましたよ。そんな感覚が共有できたことで、上野さんが自信を持ってデリバリーすることができたのかもしれないっていうふうに僕からは見えていました。ある意味、共創した感覚です。

上野:多分、青木さんからソリューションフォーカスを学んで実際にセミナーや研修などで伝えてらっしゃる方はかなりいると思うんですけど、私の場合は伝える時に「これで本当に合ってるのかな?」って思う時があって、質問されて答える時に「これでいいのか?」って思いながら答えるのすごく嫌なんですよね。

だから自信を持って、「それはこういうことです」とか「私の師匠の青木さんはこういうふうにおっしゃってます」と伝えられるようになったのがすごく大きいです。ただ、今もまだ発展途上で、青木さんの本の中身を再度読み返してみて、その中で青木さんに「この表現のニュアンスはこう解釈したんですけどどうでしょうか?」ってお尋ねする中で、青木さんからこういう風に思ってここを書いたとか、現在はこう解釈しているって話しを聞くと、素直に腑に落ちることが多かったです。そんなことの繰り返しの中で、自分の中のソリューションフォーカスというものがより熟成されたり、ブラッシュアップされて、伝えやすい言葉に変わっていきましたね。ここは本当にすごく大きいなと思っています。

青木:わお!それって僕にとっても勉強になったって感じがするんですよね。すごく。さっきも言いましたけど、実は自分もそこのところはちょっと曖昧なまま人に伝えてきたかもしれないと思ってたことに関して上野さんが「そこをちゃんと理解したいんです」って言ってくれて、再考する中で自分が言いたかったことってこういう風に表現した方が伝わりやすいなって言葉が確認できて、納得できたことが何度もありました。だから、形としては僕が助言する&上野さんがそれを受け取るだったかもしれないけど、そのやり取りを通して、一緒に確認してる、勉強してるみたいな感じがして、そこはすごく良かったなと思ってますねえ。

上野:そうですか!ありがとうございます。

青木:だから、なんて言うんだろう、やっぱり違う人間が一つのコンテンツについて検討し合う際に、同じ用語を使っていても、これってこういうことだよねという解釈がずれるところが必ずあるわけですよね。で、それってどういうことだろうねって確認しようとすることは、一人で「ま、いっか」ってそのままやっちゃうよりも、より良いものをつくることにつながりますよね。それぞれがバラバラでやってたら、70点、80点ぐらいのままなのが、お互いに擦り合わせて検討することで、90点以上になっていくみたいな。そういう感じがとっても良かったよねえ。

上野:そうですねぇ。

青木:ところで、上野さんがこの1年で実際に実現した成果の中で、対外的に評判が良かったことのランキングをつくったとしたら、ベスト3は何ですかね?

上野:まず企業向けのSF体験セミナーですかね。ソリューションフォーカスの研修を企業に導入していただくための体験セミナーを担当者向けに企画したんですよ。従来ですと、例えばコーチングのセミナーやるので来てくださいという宣伝を商工会議所経由のチラシで3,000枚以上配っても反応ゼロだったんですけど、今回解決志向とは何かに関する情報を得る体験セミナーっていう形でチラシを配ったところ、17名の方々が来てくださいました。で、わずか90分の間にソリューションフォーカスについての説明として、「プラスのメガネ」と「OKメッセージ」、そして「問題志向と解決志向の関わり方の違い」を伝えただけなんですけど、受講者の満足度って90%を超えてたんですよ!で、実際に研修を導入しましょうと決めてくださった方もいらっしゃって、これは私の中では第1位かなと思います。

でも、1位とほぼ同点くらいの2位になりますが、先ほど言った子育て中のお父様お母様向けにやったセミナーの反応がかなり良かったことですね。この4回の連続セミナーを各回10点満点で評価してもらったところ、平均が各回とも9点以上だったんですよ。これは主催した市の保健師さんもすごく喜んでらっしゃってですね、先日反省会をしたんですが、反省どころか良いことばっかり出てきて、来年もぜひお願いしますって言われてしまいました。「もう中身変えないでこのままでやりましょう」っていう話になったぐらい良くて、4回全部がソリューションフォーカスを土台にした形でのセミナーでしたけど、受講した何人もの親御さんがわずか二ヶ月の間で子どもとの関係性が変わったっておっしゃってくださったことが本当に嬉しかったですね。これってすごい成果だと思ったので、これが第2位です。

で、第3位がSF公開事例検討会になりますが、本当はこれを1位にしなきゃいけないのかもしれないですけど、これはまだ完了形ではなくて、これを進行できる人材の養成講座がこれからっていうところなので第3位かなと思います。そもそも青木さんにSFでこういう事例検討会をやりたいということからSFプログレスに参加して、一年かけて実現しました。で、やったことはすごく大きくて、もうダントツで1位なのかもしれないですけど、この一年の間ではまだこれを普及する人材を育てるという最終目的が形になる手前なので、2~3年後に第1位になるであろうことを楽しみにしたいと思います。

青木:いやあ、本当に素晴らしいですね。そういう風に色々な方面に向けて始めたことが芽が出て、実際に見える成果も出てきていて、さらに発展した段階に行った時に、上野さんが思い描くフューチャーパーフェクトってどのようなものなんですか?

上野:はい、今回後期の「SFプログレス」で「SFスケッチ」のフューチャーパーフェクト欄に毎回書かせてもらった「Y-SOL(山口県でのJ-SOL=日本SF活用事例共有大会)」ですね。そこに向けて、まずはケアマネジャー向けの事例検討会というものの中にソリューションフォーカスを入れることで、結果として「ソリューションフォーカスっていいな」っていう風に知っていただく機会を作ったわけです。

そして、どんな形でもいいので、ソリューションフォーカスってめちゃくちゃいいじゃんて思ってくれる人を増やしていきたいわけです、はい。で、その先にあるのは、SFコミュニケーションが交わされ実践される中で色々な成果を得る方がいて、その人たちに一堂に会してもらってJ-SOLの山口県版を開催するっていうのが私のフューチャーパーフェクトなんですよ。そして、そこに青木さんをお呼びして、来賓の花(胸章)をつけていただいて記念講演をしてもらうというのが私のイメージしていることです(笑)。そういうことが実現する過程で、山口県ではソリューションフォーカスという言葉が気がついたら標準語になっているなんてことになったらいいですねぇ。

青木:今ね、3位までの成果ランキングで何が入るか教えてって言った時に、2位に親子セミナーの話が入ってきたけど、僕はちょっとそれ意外だったんですよ。だって、その話はセッションの中ではあんまり取り上げなかったじゃないですか。その理由を想像するに4回シリーズのプログラムは問題なくスムーズに行ったからだと思うんですよ。で、その要因としては個人セッションの中で「2時間×6回」でSFセミナーの基本形をつくるってことに取り組んで、 そのコンテンツ作りがあらかじめできていたから、4回シリーズはそれを少しアレンジするだけでよかったからなのかなと思ったんですが、当たってますか?

上野:まさにその通りです!青木さんと一緒に6回シリーズのソリューションフォーカス研修の形を作ったことによって、色々なところにそれが応用できました。基本的にあの6回にほぼほぼ全部詰まってるので、対象が変わったら少しアレンジするだけでそれなりのプログラムができるという基盤ができました。それはやっぱり価値が高かったなぁと思います。この間も別のところから一時間半、一回だけの研修をやってくださいって依頼が来たんですけど、やはりその6回のプログラムの中から一時間半で、その主催者側が要望するような目的を達成するためにはどの部分を使えばいいかって自分で考えて組み立てて提供することができました。そして、それも受講者の満足度が高かったんです。

青木さんがおっしゃるように、その6回シリーズの研修を青木さんと一緒に作ることができた結果、今後も色々なところにソリューションフォーカスを発信していくことが、プログレス参加前と比べたら、もう格段に前進した・・・というよりも、自分がソリューションニストとして成長したという風に思えています。

青木:あの6回シリーズを作り込むっていう作業は、振り返ってみるとですね、上野さんのSF実践家としての骨格になってる感じがすごくするんですよね。最初はSF公開事例検討会をやりたいっていうのが前面に出てて、SFプログレスを始める前の時期は、その相談を受けたわけですけど、実際プログレスが始まってみたら、何て言うのかな、自分なりのソリューションフォーカスの研修プログラムを整えたいみたいなことが目標になっていきましたよね。そこはどう考えたんですかね?

上野:最初はそうでしたよね。プログレスの前の年の9月に青木さんのところ(八王子)を訪ねて行って、ソリューションフォーカスな事例検討会を開催するという企画を持参して見てもらいました。確かにそれが出発点だったんですが、ちょうどその後にですね、医療系の組織の研修を受託して、それが6回で実施するというオーダーだったので、それに向けて内容をブラッシュアップしたいという目の前の緊急課題が立ち現れてきたんです。つまり、そういう仕事がまずあって、それに合わせて SFを入れた内容で研修を作ろうってことになったんですね。確か、そうです。

青木:ああ、そうだったよね。ある法人さんから人材育成のための研修をやって欲しいという依頼が来たって連絡もらったね。思い出した。

上野:はい。ちょうど青木さんに公開事例検討会の相談をしに行ったタイミングだったので、この研修もソリューションフォーカスを基盤にした研修にしたら同時に進められるなって思ったし、研修を提供し始めるまでの時間があまりなかったこともあって、今回は以前のようにコーチングじゃなくてソリューションフォーカスにしようって決めたんです。そこからだと思います。青木さんがちょうど「SFプログレス」を企画してくださって、じゃあこのプログレスでは公開事例検討会と組織向けSF研修プログラム作りを同時進行で目標にしようっていう気持ちが固まったんです。

青木:で、SF研修コンテンツづくりのプロセスでは、僕が手取り足取り教えたわけじゃなくて、基本的に上野さんが受講した僕のセミナーの内容をお手本としてご自分なりに構成したものを見せてもらって、それを手直しするのを僕が手伝ったっていう感覚でしたよね。

上野:そんな感じでしたかね。青木さんのSF基本コースを2021年に受講して、その内容を元につくったものを、青木さんから学んだことがそのまま確実に伝わるような内容にしたいので、こういう中身でどうでしょうかって相談していたと思います。

青木:はい、そうでしたね。それってなんだか僕も嬉しかったんですよ。青木さんが伝えたかった通りを再現したいみたいに言われて、自分がどう考えてそういうプログラムを作ったかっていう僕の思考のプロセスをそのまましゃべらせてもらえるのがね、僕にとってもやりがいが感じれたんです。

で、上野さんが「そうか、そういう意味だったのか。よし、じゃこれで行こう」っていう感じで自信、確信を持ってセミナーを提供して、次のセッションで「どうでしたか?」って聞くと、「評判良かったんですよ♪」って、またさらに自信を深めている感じでしたよね。この循環でプログレスしていくとすごくいいなって思いましたねぇ。

そこで、お伺いしたいんですが、これから「SF プログレス」に参加しようかなって思っている人、あるいは迷ってる人にお勧めするとしたら、「SFプログレス」の何が良かったっていう風に言えますかね?

上野:そうですね。まず一つはですね、青木さんとの個人セッションの価値ですね。やっぱりソリューションフォーカスを色々な人に伝えたいって思ってる方がいらっしゃると思うんですけど、そういう方がどういうふうに自分なりの形にしてSFを伝えていくのかって考えた時に、直接青木さんと対話をすることによって、とても具体的に落とし込んでいくことができるんですよね。抽象論もあるんですけど、やはり青木さんが色々経験してこられたので、具体的な助言がもらえますから。

あと、私が特にそうだったのかもしれませんが、ソリューションフォーカスを一般社会に広めるパイオニアの青木さんからお墨付きをいただけたってことで、自信を持って提供できるっていうのがあります。オリジナリティはもちろん大事にしますけど、自分がこういうふうに発信していきたいって思った時に、青木さんから「それいいね!」って言われると「よっしゃ、これで行こう!」って毎回自信をもらえたっていうのはすごく大きかったです。

それと青木さんとの個人セッションの価値っていうのは、やっぱり自分のやりたいことが整理できたりだとか、発想したことを実際に実行しようと決断する後押しをしてもらえたことに大きな価値があったのかなと思いますね。

あとは、SFを学んだ上で、自分の仕事とか今後の人生で前進させたいテーマがある人がそれを実際に成果に変えたいっていう場合に、人にソリューションフォーカスを伝える以外の内容であっても、青木さんとのセッションの中で前進させたいことを深めることができるんじゃないかなと思います。

で、何て言うかな、僕自身がやっぱり内面の変化ってすごく大きかったと思うので、自分でやりたいことを口に出して、それを実際に行動に移せることが自信につながりますし、その上でプレゼントのように成果が得られるっていう体験をしたいと思ったら、プログレスに参加されたらいいんじゃないかと思いますね。やりたいことは頭の中にあるのになかなか前進できないっていう人は是非参加されたらいいと思いますね!

青木:そういう意味では、上野さんこの一年間でかなり前進したよね。確かに一年前を思い出してみると、6回シリーズのプログラムを作ろうとした最初の頃とかは、「一応プログラムはできたんですけど・・・、来週やってみるんですけど・・・これでいいんでしょうか?」みたいな、自信なさげな発言がかなりあったような気がするし、その頃の「SF スケッチ」はフューチャーパーフェクトに対するスケーリングが2でしたよね。で、一年経った時にはそれが6まで来た。目標(Y-SOLの開催)が大きいんで、6っていうのもかなりすごい前進だとは思いますけど。

その途中のプロセスで、だんだんと自分がつくったプログラムの評判が良いことが増えてきたことで、上野さんが「内面の変化」って言いましたけど、自分が提供するSFのプログラムで人がいい影響を受けるであろうということ、また次もうまくいくんじゃないかっていう自信が増えてきた感じがしたんですよね。上野さんが変わっていくその様子がとても印象に残ってます。

上野さんが営業的な場面で、仕事の依頼をしてきた担当者の人と話していて、元々はSF以外の切り口で依頼してきた相手に対してSFを説明して「こういうのでやってみませんか」って勧めることがどんどん増えていきましたよね。で、結果として前年度までやってた研修よりも、そういうの(SF)がいいですってなるみたいな流れになっていきました。だから自分がやりたい内容(SF)を伝える時の迷いがなくなったことで相手に伝わりやすくなったんだろうなという印象を受けました。

上野:そうです。それは本当に大きいです。今だとソリューションフォーカスの内容を何の苦もなく流暢に説明できるので、「こういうのがありますよ!」ってSF研修を強く薦めることができます。そうすると向こうが「それはいいですね」って言ってくれる場面が増えたからだなって思います。

あとですね、もう一つ思ったのが。さっきも言ったんですけど、今までだとなかなか前進しなくて、モヤモヤ感が残りつつ、結局「今年も何もせんじゃった・・・」みたいに落胆することが割とあったんですけど、この一年は「これ実行できたな!」っていうことがたくさん増えました。さっき話したベスト3以外にも色々あるんですよね。だから何て言ったらいいのかな、青木さんとのセッションがあったおかげでスモールステップを一歩ずつ重ねられた、前進できたっていう感覚ってすごく大きかったです。で、これうまく表現できるかわかんないですけど、若干追われてる感とか、ちょっと苦しい感じがする時もあったんですよ。「これやらにゃいけん、企画せにゃいけん、研修資料を作らにゃいけん、うえ~しんどい」って時もあったんですよ。でもそのしんどさを超えて、「でもこれができたらまた前進するぞ」っていう気持ちの方が常に上回るっていう感覚でしたね。で、そのタイミングで青木さんとセッションする。またグループセッションもあるっていう形で、「疲れた~」と思ってもちょうどいいタイミングで声援が飛んでくる(笑)。まさにマラソンのゴールにたどり着くまでのプロセスっていう感じでした。今年は走り切った一年だったなあという充実感が得られたのはすごく大きいですね。

青木:この1年間何パーセントの力で走ってきましたか?って聞かれたら?

上野:そうですね、100って言っても多分いいんじゃないかなと思います、はい。

青木:わお!上野さんの性格で100って言えるってすごくない(笑)!?

上野:そうなんですよ(笑)。じゃ、今までどんくらいで走ってたんだ?とも言えますけど。いや、でも本当にそうなんですよね。多分プログレスに参加しなかったら、「今年も20%ぐらいで走ってたなぁ・・・もっと余力あったやろ、あんた」って自分に言ってたと思うんですよねぇ。でも、さすがに今年は走り切ったよねって自分に言えるかなと思います。

青木:僕も上野さんとのセッションがあるのはすごい楽しみで、今度は何があったかな、うまくいったことはどんなことだったかなって毎回聞くのがすごく楽しみだったんです。やっぱりそういう、なんだろう、セッションとセッションの間の間隔もきっとちょうど良かったんでしょうね。

今おっしゃったマラソンの例えですけどね、一人だったらもう今日は歩いちゃお、もうリタイアしちゃおうかなとかね、そう思うことがきっとあると思うんですけど、ちょうどそんな時に「じゃあ、もうちょっと頑張ろう」って思えるような対話ができるっていう、タイミングよくそういうのができる相手がいるっていうのはすごく大事だなぁって改めて思いましたね。

とってもいいコメントがいただけたので、この辺でそろそろおわりにしてもいいかなと思うんですけど、最後にこれからの抱負というか、この一年間で手に入れたものを土台にして、さらに来年プログレスしちゃおうって思ってることを教えてもら

えますか?

上野:そうですね。今回は青木さんと一年前に会って公開事例検討会やりますって言って、それを達成して、ソリューションフォーカスの研修プログラムを作りたいと言ってそれもできて提供しました。そんな風に何かをやると決める、そして実際にやるみたいな、自分で自分の背中を押しながら、ソリューションフォーカスを本当に山口県全体に広めていくってことを一個ずつ形にしたいんですよね。

それは今年やったSF体験セミナーもだし、公開事例検討会もそうだし、子育てのセミナーもそうなんですけど、これらをもう去年やったからいいかぁじゃなくて、それはまずやる。で、プラスアルファでソリューションフォーカスをもっと広めていくために何ができるかって自分で考えながら実際に形にする。ということを一つずつ、まさにスモールステップでやっていって、先ほど言ったJ-SOL山口県版のY-SOL開催に向けて、色々な人にソリューションフォーカスを届ける場面を増やしたいと思ってます。

青木さんとのセッションもまだ続くので、それを生かしつつ、真のソリューショニストになりたいと思います。

青木:嬉しいなあ。なんて言うのかな、そういう風に信頼をしてもらえたっていうことはとっても嬉しいですね。で、それを裏切らないようにっていうか、それに応えようと思うことで、なんて言うんだろう、僕がやってきたことを僕自身もう一回それってどういう意味で言ってたのかなとか、新たにこういう意味もあるかなって、色々な角度から確認できました。

ヨーロッパのソリューションフォーカスの大会で、“To teach is to learn twice.”っていう格言が大事にされてたんですよ。「教えることは2度目の学び」っていう意味ですけど、この一年は僕にとってそれがとっても実感できる一年でした。本当にありがとうございました!

上野:ありがとうございました!