職員同士が認め合い、学び合い、応援し合う

肯定型コミュニケーション環境づくりとしての研修

米国の精神衛生領域で生まれた面談手法を日本の組織開発向けのコミュニケーション手法としてアレンジしたソリューションフォーカス(SF)は、職場の活性化、人材育成、コミュニケーション環境の改善によるメンタル不全予防などに活かされ得ることから、現在全国各地の自治体、および自治研修所で採用されています。

自治体とソリューションフォーカスの出会いは2006年でした。出版社主催の教育シンポジウムにおいて「新しいコーチング手法」と題された青木安輝の講演を聴いた東京都特別区職員研修所の研修企画スタッフの方々がソリューションフォーカスの可能性に注目し、試行研修を企画してくださいました。それが高評を得て、翌年から東京都23区の職員向けにステップアップ研修「ソリューションフォーカス」が開催され、2015年まで9年間継続された人気研修となりました。前半と後半の間に2週間のインターバル(実践期間)を置き、後半で実践の成果を発表する形式は、職場でも家庭でも小さなSF実践により、人間関係が改善されたり、仕事が前進するなどの成果が確実に生み出されることを証明しました。

この研修の良い噂が広まり、さらに各地の研修所や自治体でのソリューションフォーカス研修が増えていきましたが、特筆すべきは全国市町村国際文化研修所(JIAM:じゃいあむ)での「職場の笑顔と成果を増やす肯定型コミュニケーション」 研修です。2008年から2018年まで11年間継続される中で、全国各地の市町村の若手から管理職まで広い層の参加者を迎え、数多くのSF活用成功事例が生み出されました。研修の様子や、受講者のコメント、そこから生まれた自主研究会の活動の様子などがJIAMの機関誌「国際文化研修」の第76号で特集されました。
「組織風土のイノベーション~ソリューションフォーカスによるマネジメント~」

JIAMにおけるソリューションフォーカス研修では、一カ月間のインターバル期間に、30~40名の受講生同士がお互いの取組みをサポートし合うためのメーリングリストを活用しましたが、どの年度においても一カ月間に数百のメールが飛び交い、受講生同士が「認め合い、学び合い、応援し合う」SFアカデミアが出現しました。

SF研修実施実績(研修所&自治体)

<研修所>
全国市町村国際文化研修所(JIAM)
東京都特別区職員研修所
彩の国さいたま人づくり広域連合自治人材開発センター
秋田県自治研修所
広島県自治総合研修センター

<自治体>
天草市、春日市、直方市、福岡市、呉市
廿日市市、東広島市、姫路市、
播磨内陸広域行政協議会
(西脇市、加西市、多可町、他)
大阪市、八尾市、豊岡市、津市、
岡崎市、伊東市
東京都特別区(千代田区、中央区)
町田市、日立市、函館市、その他

自治体職員対象の研修所での研修風景
SF活用事例を発表する研修修了生
「良かったこと」「できたこと」の実がなった木

受講者同士の相互作用から生まれたキー・フレーズ「笑顔と成果を増やす!」

JIAMでの研修開始当時は「組織風土のイノベーション」というタイトルだったのですが、修了生の皆さんが「このタイトルは実態とそぐわない。研修はもっと等身大で身近なものに感じるし、抽象的でなく現実的に効果がある。そういう内容を表した方が良い。」と提案してくださいました。そして、メーリングリストでタイトルを募集したところ、「笑顔」と「実際役に立つ」という言葉を多くの方からいただいたので、「笑顔と成果を増やす肯定型コミュニケーション」というタイトルが生まれました。これは、現在多くの自治体向け研修で使用しています。「笑顔」は前向きでポジティブな感情、あるいは風通しの良い人間関係のシンボルであり、「成果」は創意工夫(創造性)や実際に行動を起こす姿勢(自発性)の象徴です。シンプルな言葉でありながら普遍的な意味あいを持つタイトルが、受講者の皆さんとの相互作用で生まれたこと自体が、まさにこの研修の真骨頂です。

自治体職員向けSF研修に関する「お問い合わせ」および「ご依頼方法」について

自治体職員向けのソリューションフォーカスを応用した研修について、過去の実施例、費用、あらたな研修開発可能性の有無等のお問い合わせおよびご依頼は、お問い合わせフォームからご連絡ください。折り返し、青木安輝より直接ご返信させていただきます。

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