「タロットクエスト(TQ)」を体験していただいた5名の方々とのフォローアップ・セッション(本セッション後一カ月以内に実施)にて、TQセッションが何をもたらしてくれたか、それがその後どう活かされたか、これから先の未来への展望はどう開けてきたかを尋ねてみました。

具体的な内容やセッションの運びはお一人お一人バラエティーに富んでいて個性豊かなものでしたが、皆さんのセッションに共通していたのは、下記の5つの要素だったようです。

以下の体験談をお読みいただくと、タロットクエストが「自己との深い対話を促し、さまざまなシンボルを通じて行動のきっかけが生まれる探求プロセス」であるということがご理解いただけます。

【タロットクエストの5つの基本的効果】

  1. 自己理解と内省の深まり: 過去の経験や感情、価値観を再発見し、自己理解を深められた。
  2. 視覚的なアプローチの力: カードの絵柄や象徴が、創造的な発想や深い気づきにつながった。
  3. カードの象徴が行動のきっかけに: 強く印象に残ったカードはセッション後も自分の支えになっている。
  4. セッション録画の振り返りが効果的: セッション中には気づかなかったことに気づけて、探究が深まった。
  5. 感情の受容と前進への確信: 過去の感情の解放や、「これで良いのだ!」という確信が前進につながった。

以下の5名の方々の感想は、いずれも本セッションから1~4週間後に実施したフォローアップ・セッションで語られた内容をまとめたものです。

小畑怜美さん (コーチ・組織コンサルタント)

深山敏郎さん (経営コンサルタント・講師)

花村 陸さん (はなむらえん・音の通訳)

田中庸平さん (理学療法士)

日向諒子(仮名)さん (コーチ)


小畑怜美さん (コーチ・組織開発コンサルタント)

私のクエストテーマは「自由に大胆に」。でもそれって、実際どうすればいいのか、正直わかっていなかったんです。セッションから1週間が経ちましたが、今振り返っても、とても大きな変化があった時間だったと感じています。言葉だけだった「自由に大胆に」を、初めて“行動”に変えられた時間でした!

セッションでは『ソードのクイーン』のカードが印象的で、私はこのカードを「任せる力」「潔さ」の象徴として受け取りました。それがきっかけで、チームでしている仕事の中で自分が大半を担っていた役割を、思い切って仲間に委ねてみたんです。

「お願いします」「任せます」と伝えること自体が、私にとっては挑戦でした。もちろん怖さもありました。でも、セッションで得た気づきやカードのメッセージが、背中を押してくれたんです。

驚いたのは、そのカードのイメージが、後からも“行動のアンカー”になってくれたこと。視覚的なイメージって、ふとしたときに思い出せるんですね。私はそのカードの画像をPCのデスクトップに設定して、会議の前などにそっと見ては、自分の意識を整えるお守りのように使っています。

また、今回のセッションでは、今まで受けてきたコーチングとは違う面白さも感じました。普段のセッションでは言葉が中心になりますが、タロットクエストではカードの絵や象徴が、自分の感情や思考を引き出してくれる。まるで美術鑑賞をしているように、そこに描かれている世界と自分を重ねることで、新しい気づきが生まれました。

特に印象的だったのは、「カップの7」や「ムーン」のカードに戸惑ったとき。最初は意味がわからず、うまく言葉にできないもどかしさがありました。でもその“わからなさ”もナビゲーターに受け止めてもらえて、「ここから繋がっていくのかも」とその後じわじわ湧いてきた気づきもありました。

私はこれまで何度も考えてきたテーマを、タロットクエストでまったく新しい角度から見つめ直せましたし、まったく未知のテーマに対しても、カードが想像を超えた入り口をくれました。一言でいうなら、「めちゃめちゃ役に立ちました」。

「自由に大胆に」──この言葉を、初めて“自分ごと”として行動に変えられた気がします。今後も、日々の行動や選択にタロットのイメージを活かしていきたいと思います。

「ええっ、これが自由で大胆な私!?」

「おっ、なんか潔い感じがするゾ!」

「『自由に 大胆に!』ってそういうこと!」


深山敏郎さん (経営コンサルタント)

”いきなり戦車(Chariot)だ!”

”「育む」って自分がやってきたことだな。”

”今すぐ決めなくてもいいんだなぁ♪”

タロットクエストに参加させていただき、本当にありがとうございました。

結論から言うと、「あれからたくさんのアイデアが湧いてきて、過去にやっていた演劇手法を使った企業研修を、改めてライフワークとして再構築しよう」と思えるようになりました。モヤモヤと迷いながらも、「自分はこれで進んでいくんだ」とチャリオット(戦車)のカードそのもののように、確信を持って動き始めています。

セッション後に録画を見返しながら、カード一枚一枚に込められた言葉や、ナビゲーターのコメントを丁寧に振り返りました。特に「ソードの2」のカードが示す“今すぐ決めなくていい”というメッセージに深く励まされました。この言葉から、精神科医の帚木蓬生さんの著書に出てくる「ネガティブ・ケイパビリティ(決めきらない力)」が思い出され、現代の不安定な時代において、そうした感性の大切さを再確認しました。

また、「感情の卒業」として出てきたカップの8のカードを通して、自分の中に長年あった未処理の感情に気づき、それを手放す必要性も感じました。自分自身が感情に支配されるのではなく、主体的に人生を選ぶためには、感情の扱い方が本当に大切だと再認識した瞬間でした。

面白かったのは、「新しい何かを始めなければ」と思い込んでいたけれど、実はすでに過去に自分がやっていたことの中に宝物があった、という気づきです。20年以上前に企業で実施していたドラマの技法を使った研修が、非常に好評だったことを思い出し、「これでいいんだ」と自信を取り戻しました。

タロットクエストは、まさに「自分の中の宝を見つける探検」でした。売れそうなものというよりは、「自分がやるべきこと」に向かう覚悟が生まれたと感じています。

また、ナビゲーターの視点からのフィードバックや対話を通じて、自分一人では気づけなかった深い想いや感情にも触れることができました。カードはあくまできっかけであり、そこから本音を言葉にしていくプロセスこそが、まさに人生の“クエスト”なのだと実感しました。

迷っている方、自分の方向性に確信が持てない方には、本当におすすめしたいセッションです。体験しないとわからない価値が、ここにはあります。


花村 睦さん (はなむらえん・音の通訳)

タロットクエストのセッション、そしてその録画を見返す時間が、私にとって本当に深い自己対話の時間になりました。

セッション後、ノートに6ページ分も書きながら振り返っていたのですが、録画を見返して初めて気づいたことがたくさんありました。最初は「今のテーマ」を扱っていたはずなのに、あとから見ると、それが「人生全体のテーマ」へと変わっていったことがわかりました。

特に印象的だったのは、「ソードの3」というカード。最初は「傷ついた心」というキーワードが出てきて、私は少し不安も感じたのですが、丁寧に解説していただいたことで、むしろそれが自分の“優しさの源”なのだと気づきました。

私は昔から「母を幸せにするために生まれてきた」と感じていて、タロットのセッションを通じてその記憶や感覚が蘇ってきました。私にとって「癒えていない傷」は、そのまま持って生きるものであり、それがあるからこそ人に寄り添えるし、思いやりが持てる。それを肯定できたことが、私にとってはとても大きな気づきでした。

また、家族のことで少し悩んでいたときも、セッションで扱った「ソードの9」のカードが思い出されました。“妄想に引き込まれそうなとき、俯瞰する視点を持つこと”——そのメッセージが、まさに現実の選択の支えになり、冷静に判断する力をくれました。

このタロットセッションは、単なる「当たる・当たらない」の占いではなく、“人生に杭を打つような問い”をくれる時間だと感じています。そしてその問いが、あとから何度も心に響いてくる——それがこのタロットクエストの大きな魅力です。

カードの絵柄やキーワードを通じて、自分の人生をより大きな視点で見直すことができました。録画があることで、自分の変化や成長を客観的に見つめられるのも、とてもありがたいです。

「これまでの人生を振り返って、次の一歩を踏み出したい」という方には、ぜひこのセッションをおすすめしたいです。

「むむ、少し不安も感じるけど・・・」

「このカード一番好き!」

「『見守る』が私の使命だわ♪」


田中庸平さん (理学療法士)

「この青空がいいんだよなぁ!」

「これ(TQ)めっちゃ面白いですね!」

「人間関係は大事ですよね~。」

今回のタロットクエストは、僕にとって「自分自身を深く見つめる時間」でした。

最初に引いたカードの中にあった青空のイメージが強く印象に残っていて、録画を見返したときにも何度も頭に浮かびました。それが、ぼんやりしていた「10年後の自分」の未来像に、明るい光が差したような感覚をもたらしてくれました。

セッションの中で、自分が語った言葉をあらためて聞き返してみると、「これでいいんだ」という感覚が確かにあって、自分の考えていることに対して自信と確信が持てたことが大きな変化でした。

特に印象に残っているのは、高校時代の野球部で感じていた“情熱”や“野性的な直感”を思い出せたことです。今まで少し遠ざかっていた自分の本質のような部分に、もう一度スポットライトを当てたような気がしています。忘れていた自分を取り戻すことができる体験でもあり、これからはもっと素直に動いてみようと思いました。

また、子供の頃の記憶や母の存在もふと浮かんできて、人との関わり方や、自分の優しさのルーツにも触れることができました。ああ、自分の中にこんな想いがあったんだな、と気づけたことがとてもありがたかったです。

このセッションは、占いではないことはもちろんわかっていますが、「自分で自分を占う」ような感覚があって、タロットカードという“ビジュアルの問い”が、普段アクセスできない心の深い部分を引き出してくれました。まさに「クエスト=探求」の名にふさわしい体験だったと思います。

何より良かったのは、「あなたはそのままでいい」と背中を押してもらえたような感覚です。また折にふれて、このタロットクエストを受けたいなと思っています。


日向諒子(仮名)さん (コーチ)

このセッションは、自分にとって衝撃的で、すごく面白い体験でした。タロットを引いてもらって、それをもとに話すというのは初めてで、岩本さんがカードの意味を時々教えてくれるのを聞きながら、自分の中でそれを照らしていく感じが新鮮で、刺激的でした。

中でも印象に残っているのは「The Sun(太陽)」のカードです。このカードが出てきたときに、いろんな出来事や過去の体験があったとしても、自分の中に光のようなものがちゃんとあるんだと感じられて、すごく染みました。私の本質とは何かを問うためのカードとして引いたのがThe Sunでしたが、これを見たときに、何があってもなくても、これが自分の核なんだって思いたい気持ちが出てきて、それはとても大きな気づきでした。

「カップの5」のカード(中身が満たされている2つのカップに背を向けて、倒れて中身がこぼれてしまった3つのカップをうなだれて見ている姿)も印象的で、満たされない思いに再び出会ったような感覚がありました。これは以前から気づいていた自分の課題だったけれど、改めて向き合う機会になりました。

子供の大学受験を通して、自分の中の“厳しさ”にも気づきました。ほんの1%の不純物にも、すごく厳しい目を向けてしまう自分がいて、それがなぜなのかを考えてみたら、「こうありたい」という理想に対して、少しでも逸れるものを排除したくなっていたんだな、と。私は人には優しく、自分にはストイックであろうとずっとしてきて、それが自分を保ってくれていました。でもその分、許せないものも増えていたのかもしれません。そして、そういうものを見ると心が微妙に「チクッ」とする感覚を覚えることがよくありました。

ところが、自分の子供が受験を通じて予想以上にガッツを見せてくれて「やるじゃん!」と思えたことがなぜか自分の中の「チクッ」の度合いを少し下げてくれていたことに気づきました。その感覚の奥にあったのは、実は自分が娘の年齢の時に選べなかった未来に対する怒りであり、やるせなさだったんだと気づきました。本当はもっと広い世界に行けたかもしれない、もっといろんな出会いや体験ができたかもしれない、という思いを、私はまだどこかで持っていて、それがずっと残っていたんだなと。

今はまだ、頭では「どんなことを思っても、それは悪いことじゃない」とわかっていても、心ではそれを不純物として見てしまう。でも、それも含めて「そんな自分もいるよね」って思えたら、もっと穏やかにいられるのかもしれない。The Sun のように、自分の中にちゃんと光があるんだから、それでいいんじゃないかな、って。

このセッションをきっかけに、自分の思考や感情を仮説を立てながら整理できたことは、本当に面白い体験でした。まだ模索中ではあるけれど、これからも自分に問いかけながら、進んでいきたいと思います。

「そうかぁ、これが”私”ね!」

「こんな私もいたわねぇ・・・」

「うん、未来の良い兆候が出てる♪」